信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

登山、より安全に楽しく 岳都・松本で「山岳フォーラム」
2014/12/02 10:39
YAMA2014120200318001.jpg

 松本市で30日まで2日間開かれた「岳都・松本山岳フォーラム」(松本市、北アルプス山小屋友交会、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会主催)は、遭難救助関係者による提言、女優釈由美子さんが登山の魅力を語るトークショー、ヨガ教室など多彩なプログラムがあった。

<救助関係者、心構え提言>

 初日の「安全登山セミナー」では、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)で救助隊長を務める涸沢ヒュッテ社長の山口孝さん(67)、穂高岳山荘小屋番の宮田八郎さん(48)、県警山岳遭難救助隊の岸本俊朗さん(36)の3人が、遭難の現状や安全な登山のための心構えを語った。

 岸本さんは冒頭、今年1〜10月の県内山岳遭難が262件(うち北アが166件)に上ったと説明。過去最多となった昨年の300件は下回るが、高止まりの状態と指摘した。遭難者の年代と登山歴について、岸本さんは「初心者が多いと思いがちだが、半数は10年以上の経験がある。単独や2人パーティーの遭難が6割」と解説した。

 山口さんは「同行者がいない場合、近くに目撃者がいればいいが、事故に遭ったときに自分で連絡することが困難」とし、単独登山が死亡や行方不明につながる危険性を指摘した。宮田さんは、連絡が遅れて亡くなった単独登山者の生々しい事例を伝えた。

 山口さんは中高年に向け「体力がある昔の姿を過信して事故に遭う確率が高い。できれば単独は控えてほしい」と促した。遭難しないための行動として、3人とも登山計画書提出と岩場など危険地域でのヘルメット着用を呼び掛けた。

 初出動で救助した登山者が間もなく亡くなったことに苦悩する新人救助隊員の手記、遭難で家族を亡くした人の手紙の朗読もあった。岸本さんは「自分も遭難するかもしれないという臆病さを持って山に入ってほしい」と願った。

写真説明:遭難救助の経験から提言する(左から)岸本さん、山口さん、宮田さん



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun