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西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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上高地観光客、平成で最少 夏山・紅葉時季の雨や台風影響
2014/11/27 11:20
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 北アルプス南部地域の玄関口、上高地(松本市安曇)の今年の入り込みが130万人を下回り、平成に入ってから最少になる見込みだ。夏山シーズン、紅葉シーズンの多雨や台風が影響した。山岳関係者、観光事業者からは「山岳観光は天候の影響を受ける」という冷静な受け止めの一方、観光バス乗り入れ規制の緩和を求める声もくすぶっている。

 上高地の月別の入り込みは例年、8月が最多で10月が続く。今年は8月の観光客が24万人余で、前年同月より2割、5万5万人少なかった。10月も1割減の21万5千人。前年同月を上回ったのは1、4、5月だけだった。1〜10月では、前年同期を7・5%下回る123万2600人。閉山後の11、12月は例年5万人ほどといい、130万人には達しない見通しだ。

 山岳地域でも同じ傾向が見られる。北ア槍ケ岳頂上直下の槍ケ岳山荘によると、8月は前年同月を4割下回った。天候が安定した9月は月別で過去最多の入り込みになったが、全体では1割減となった。

 上高地観光旅館組合の田川和夫組合長(66)は「天気が悪かったので観光客数が伸びなかったのは仕方ない。来年1年の様子を見て対応などを考えたい」と話した。

 入り込み減の中で目立ったのは、近年増加する外国人観光客だ。上高地では外国人観光客数を正確に把握する方法はない。上高地の旅館「西糸屋山荘」によると、日本人観光客が少ない6月は宿泊客の大半が外国人という日が珍しくなかったと話す。

 松本市のNPO法人SCOP(スコップ)が上高地を紹介する目的で開設した英語の観光情報サイトを通じた宿泊予約は、昨年1年間の延べ452泊から、今年はこれまでに延べ695泊となった。SCOPの担当者は「国内の人口減少を背景にした観光客数の減少、海外の経済成長による外国人観光客増加は大きな流れ。いかに外国人観光客に即時的な情報を発信できるかが国内観光地の課題だ」と話す。

 上高地の観光客数は、2004年の観光バス乗り入れ規制以降減少傾向が目立っている。地元観光事業者には、緩和を求める声が消えない。松本市山岳観光課の加藤銀治郎課長は「PRをしなくても200万人以上が訪れた時とは時代が違う。上高地の魅力を誰にどうやって伝えるか再度考える必要がある」と話した。

写真説明:雨でびしょぬれになりながら歩く登山者。夏山期間中、天候に恵まれない日が目立った=8月16日、北ア涸沢−横尾間の登山道



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