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「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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松本 山岳フォーラム
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焼岳登山者、噴火に備え ヘルメット着用など広がる
2014/10/15 11:07
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 御嶽山(3067メートル)の噴火後、松本市の北アルプスにある活火山、焼岳(2455メートル)を目指す登山者の間で、噴火を想定した対策を練る動きが広がっている。ヘルメット着用や噴煙に巻き込まれた際の呼吸法など、御嶽山噴火での教訓を参考にしている。一方で、「自分が登っている間は噴火しないだろう」と楽観的な声は今も少なくない。山頂近くで「焼岳小屋」を経営する松本市は「十分な危機意識を持って臨んでほしい」と呼び掛けている。

 焼岳は御嶽山の北約40キロにある活火山。両山の間には、ともに活火山の乗鞍岳(3026メートル)とアカンダナ山(2109メートル)がある=地図。気象庁が発表している焼岳の噴火警戒レベルは5段階で最も低い1(平常)。頂上付近の登山道沿いには水蒸気を噴き上げる噴気孔がいくつもある。

 11〜13日の3連休は、12日まで天気が良く、同日は県内外の多くの登山者でにぎわった。家族5人で登った大阪府泉南市の主婦中井里美さん(40)は、万が一噴火して噴煙に巻き込まれた場合を想定し、どう呼吸を確保するかを事前に調べ一家で練習。3人の子どもには、噴火時は近くの岩陰に隠れ、噴石から身を守るよう指示した。

 別の4人グループのリーダーを務めた岐阜県大野町の会社社長長屋直行さん(56)は、場所ごとに風向きや地形を考えて、最も安全と思われる下山ルートを事前に決めた。登山中は行き交う登山者と御嶽山噴火が何度も話題になり、「警戒レベルが1だからと言って、全く不安がないとは言えない」と話した。

 一方で、楽観的な声も聞かれた。同日入山した富山市の男性(65)は「噴火の危険性が高いなら入山が規制されているはず。入っていいのだから、安全ということでしょう。まさか噴火するとは思えない」。東京都国立市の女性(27)は焼岳小屋でヘルメットを借りて山頂へ。「ヘルメットをかぶれば登っても大丈夫だというメッセージだと判断して登った」と話した。

 ただ、御嶽山は今回、噴火警戒レベルが1で噴火した。松本市危機管理課の板倉章課長は「噴火に遭遇した場合は、自力で無事に下山してもらうのが筋。事前の情報収集も含め、登山は十分な危機意識を持って臨んでほしい」と求めている。

写真説明:焼岳山頂直下の登山道。斜面にある噴気孔からは水蒸気が音を立てて噴き出している=12日午後1時すぎ



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