信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
涸沢

雨の涸沢、山小屋で「乾杯!」 登頂にこだわらず楽しむ
2014/08/08 10:16
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 夏山シーズンの最盛期を迎えた北アルプス涸沢(標高約2300メートル)だが、8月に入って雨の日が多い。山小屋「涸沢ヒュッテ」では、登山客が「山の天候は不安定なもの」と穂高連峰への登頂計画を変更し、仲間同士で酒を飲みつつ登山談議を楽しむなど、ゆっくりとした時間を楽しんでいる。7日現在、台風11号が接近中。荒天になった場合には無理な行動をせず、山小屋でくつろぐことも大切だ。

 「乾杯!」。前日に続いて雨となった5日昼、談話室として開放している板張りの部屋から明るい声が聞こえた。中京方面から訪れた十数人のツアーで、雨のため行程を短くし、予定より早くヒュッテに到着した。

 三重県四日市市から来た市川英子さん(58)は「雨の日でも楽しまなきゃ」と話し、普段は昼間飲まないというビールをごくり。この日朝の気温は10度ほどで、ヒュッテ名物のおでんも人気だった。

 部屋には山の写真集が置いてあり、晴れ渡った景色を眺めながら「次こそは穂高連峰制覇」「ジャンダルム(奥穂高岳―西穂高岳間にある峰)にも行ってみたいね」などと盛り上がった。

 夫婦で来ていた群馬県富岡市の石井充夫さん(70)は、6日の雨で奥穂高岳(3190メートル)登頂を諦め、下山を決めた。出発の支度をしていた午前6時57分、霧が湧くカールを背景に、虹のアーチが見えた。わずか1分足らずだったが「最後に虹を見られてよかった」と笑った。

 県警山岳遭難救助隊松本班の岸本俊朗班長(36)は、天候や自分の能力を見極めた上で、登頂だけにこだわらないよう助言。「別の楽しみ方を見つけるのはよいこと。『山に登らせてもらっている』という謙虚な気持ちで安全に楽しんでほしい」と話していた。

写真説明:涸沢ヒュッテの談話室。雨で登頂を中止した登山者が集まり、山の話に花が咲いた=5日



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