信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

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鉢盛山、晴れて登山再開 朝日村06年豪雨後に新ルート
2014/07/28 11:21
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 初めての「信州山の日」を迎えた27日、2006年7月の豪雨災害で東筑摩郡朝日村側から登ることができなくなっていた鉢盛山(2447メートル)への記念登山があった。村がボランティアの協力を得て、村内からの新しい登山道を整備し、今月、登山が可能になったことを記念した。初めて登る孫を連れた人、故郷の山に登ろうと帰省した人など、約30人がそれぞれの思いを抱いて頂上を目指した。

 鉢盛山は朝日村と松本市、木曽郡木祖村にまたがる。朝日村朝日小学校の校歌には「そびえるそびえる鉢盛に」の一節もあり、村のシンボルとして親しまれてきた。

 06年7月の豪雨では、登山道入り口につながる林道が崩落。朝日村から登れなくなった。村は12年度にボランティア約20人を募ってササや雑木を刈り、崩落箇所を迂回(うかい)する長さ約1・5キロの新登山道を整備。13年度は落石などがあった林道斜面の改修を終え、登山できるようになった。

 一行はこの日、午前8時半に出発した。踏み固められていない新登山道は、刈られたササなどが積もって軟らかい感触。大人の背丈ほどのササが両側に迫っていた。一時、激しい雨に見舞われながらも約3時間で山頂に到着。木祖村側から登ってきた約20人と出会い、一緒に「信州山の日」を祝った。

 朝日村古見の渡辺好子さん(70)は初めての鉢盛山登山という孫3人を連れ、「故郷の山の魅力を肌で感じてもらいたかった」。孫で朝日小5年の太田晶(あきら)さん(10)は「急な山道は大変だけど、達成感がある」と話した。

 東京都新宿区の会社役員水沢千秋さん(66)は松本市波田(旧波田町)出身。これまで鉢盛山に登る機会がなく、信州山の日制定をきっかけに「一度登ってみたい」と参加した。「登山道を整備する人がいるから山を楽しめることを忘れてはいけないと思った」と語った。

 記念登山のガイドを務めた県公認山岳ガイド「信州登山案内人」の農林業高橋鉄則さん(54)=朝日村西洗馬=も、登山道整備に携わった。幅広い世代と新しい登山道を踏み締め、「信州山の日を一過性の盛り上がりで終わらせず、山に関わる人材を育てる息の長い取り組みが必要だ」。

 朝日村の面積約70平方キロメートルの87%は山林が占める。高橋さんは「山と住民の関わりを見つめ直すことが、地域の将来像を考えることになる」とも話していた。

写真説明:高橋さん(手前)の先導で鉢盛山への新登山道を歩く参加者たち=27日



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