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西駒山荘
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奥穂高岳山頂に新たなほこら 穂高神社嶺宮
2014/07/04 11:03
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 北アルプス・奥穂高岳の山頂(3190メートル)に3日、登山者の安全を願う穂高神社(安曇野市)嶺宮(みねみや)の新たなほこら(高さ1・2メートル)が設置された。山頂には昭和初期から、直下の稜線(りょうせん)にある山小屋「穂高岳山荘」の初代経営者が設けたほこらがあったが、山頂の利用を神社に譲った。現場での作業が無事終わると、宮司らが早速神事を行った。

 奥穂高岳では、避難小屋として穂高小屋(現穂高岳山荘)を開いた今田重太郎(じゅうたろう)(1898〜1993年)が1929(昭和4)年に山頂にほこらを設置。山案内人だった重太郎は、奥穂高岳から岳沢(だけさわ)に至る重太郎新道を開設するなど登山者の安全に貢献し、ほこらは大切にされてきた。

 穂高神社も上高地明神池の近くに奥宮があり、奥穂高岳山頂は信仰の対象。これまで、山頂の下2〜3メートルの場所に嶺宮のほこらが設けられてきたが、登山者に汚されるなどしていたため、重太郎の娘婿で、山荘の2代目の英雄さん(71)が2011年、経営を長女の恵さん(28)に任せる際に、「より公の立場の神社に山頂を譲りたい」と申し出ていた。

 3日は作業員らが午前6時半から山頂で待機。午後1時ごろ、わずかな晴れ間のうちにヘリコプターが新しいほこらを運び、設置を終えると歓声が上がった。まだカバーが付けられており、今後、好天の日にお披露目される。重太郎のほこらは山荘近くに移し、これまでの嶺宮のほこらは解体される。

 神社は7月27〜29日、完成記念登山を行う。神事をした宮司の小平弘起(こうき)さん(72)は「山荘をはじめ山岳関係者の協力のたまもの」と感激。穂高岳山荘小屋番の宮田八郎さん(48)は「ほこらは登山者の安全を願う象徴。神社に面倒を見てもらうのはありがたい」と話した。

写真説明:北アルプス・奥穂高岳山頂に設置された穂高神社嶺宮のほこらの前で神事をする神社関係者ら。ほこらはカバーが付けられている=3日午後1時



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