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南ア、エコパーク決定 「志賀高原」審議は12日に
2014/06/12 10:29
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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は11日(日本時間12日未明)、スウェーデンで開いている人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会で、各国から推薦された「エコパーク(生物圏保存地域)」について審議し、日本の「南アルプス」(長野県・山梨県・静岡県)と「只見」(福島県)の新規登録を決めた。既に登録されている「志賀高原」(長野県・群馬県)の地域拡大は審議を12日に持ち越した。

 エコパークは、生態系の保全と自然の持続可能な利用の調和を目指す。自然を厳格に保護する「核心地域」、教育やエコツーリズムなどに活用する「緩衝地域」、人の居住地で自然との調和を図る「移行地域」で構成。登録されれば国際的な知名度やイメージの向上につながるほか、地元には観光誘客や農産物ブランド化への活用といった期待がある。一方、自然環境など審査基準から外れるような変化が進めば登録の抹消もある。

 南アは伊那市、飯田市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村の県内4市町村と、静岡、山梨県の計10市町村の30万2474ヘクタールが対象。3千メートル級の急峻(きゅうしゅん)な山々が連なり、キタダケソウなど生物の固有種も多く、国内を代表する自然環境が広がる。

 JR東海が2027年の開業を目指すリニア中央新幹線は、対象地域の山腹を約25キロにわたってトンネルで貫く計画。大鹿村内の「核心地域」の地下を通過し、「移行地域」内でも作業用トンネル坑口や発生土置き場の設置、工事用車両の通行を予定する。環境影響評価書に対する環境相意見は、対象地の資質を損なわないよう配慮を求めている。

 志賀高原は1980(昭和55)年に登録。下高井郡山ノ内町、上高井郡高山村、群馬県中之条町、嬬恋村、草津町の5町村にまたがる。登録当時にはなかった「移行地域」を新設、「緩衝地域」を広げる。総面積は従来の約2・4倍の3万300ヘクタール。

 只見(7万8032ヘクタール)はブナをはじめとする広葉樹林など奥会津の豊かな生態系が残る。

 ユネスコの諮問機関は4月、南アの登録と只見の条件付き登録、志賀高原の拡張を勧告。只見は、登録条件として示された地域区分の見直しが済んでいる。



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