信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

れんがも思いも西駒山荘へ 初の「歩荷」レース
2013/09/16 11:14
YAMA2013091600157901.jpg

 中央アルプス将棊頭(しょうぎがしら)山(2730メートル)に伊那市が所有する山小屋「西駒山荘」の改築に合わせ、資材を背負い上げる「歩荷(ぼっか)」レース「第1回中央アルプス西駒んボッカ」が15日、開かれた。県内外の121人が、重さ2・5キロのれんがを1個ずつ背負い、山麓の鳩吹(はとぶき)公園を早朝にスタート。桂小場(かつらこば)登山口を経て同山荘までの11・6キロ、標高差1750メートルのコースに挑んだ。

 同山荘は、小説「聖職の碑(いしぶみ)」で知られる1913(大正2)年8月の中ア駒ケ岳(2956メートル)遭難の2年後にできた石室(いしむろ)が原型。レースは、住民が建材を運んで築いた精神を受け継ぎつつ、山荘に関心を持ち続けてもらおうと、山岳関係者でつくる「西駒こまくさ会」(事務局・第三セクター伊那市観光)が主催した。

 スタート時には晴れ間も見えたが、直後から雨に。稜線(りょうせん)上では一時、激しい風雨となった。参加者は短パンにランニングシャツ姿で走ったり、雨具で身を固めて歩いたり。改築工事中の山荘前にゴールすると、運び上げたれんがに「すてきな山小屋を」「安全祈願」などと書いて並べた。れんがは、保存される石室の床材として使う。

 1時間53分07秒で男子優勝の会社員鈴木昌幸さん(27)=伊那市東春近=は「大自然の中を楽しく走ることができた」。女子は愛知県豊川市の会社員早川香里さん(42)が2時間33分14秒で制し、「山荘が永遠に残っていくための再建に携われて良かった」と満足そうに話した。

 山荘管理人で大会運営長を務めた宮下拓也さん(36)=伊那市西町=は「山荘の次の100年に向けた歴史の第一歩になった」と話していた。レースは来年も行う予定だ。

写真説明:西駒山荘にゴールし、メッセージを書いたれんがを並べる参加者



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun