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西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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穂高岳山荘90年で記念誌 創業の歴史や山の魅力紹介
2013/08/22 10:23
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 北アルプス穂高連峰の稜線(りょうせん)にある山小屋「穂高岳山荘」(標高2996メートル)が、小屋の建設着手から90年を迎えたのを機に記念誌を作り、県内外の登山用品店などで無料配布を始めた。90年間の歩みを振り返り、穂高連峰や山小屋の魅力を発信している。記念品として、小物などを入れる「スタッフバッグ」も作り、宿泊者にプレゼントしている。

 穂高岳山荘は、山の案内人をしていた今田重太郎さん(1898〜1993年)が山行中に嵐に遭った経験から稜線に避難小屋を造る必要性を感じ、1923(大正12)年に実地調査を始めたのが出発点。24年に奥穂高岳(3190メートル)と涸沢岳(3110メートル)の間の「白出(しらだし)のコル」に石室を築き、翌年に20人収容の小屋が完成した。増築を繰り返し、現在は約300人が宿泊できる。

 記念誌は、フリーペーパー「山歩みち」の発行を手掛ける「フィールド&マウンテン」(さいたま市)と連携した。A5判52ページで、重太郎さんの養子で2代目主人となった英雄さん(70)がインタビュー形式で、創業や増築の歴史、風力発電や太陽光発電の導入といった取り組みや、山小屋経営の考え方などを説明している。

 今の小屋の姿やサービス、登山道整備、遭難救助、山の映像製作といった山荘スタッフの仕事も紹介。四季折々の穂高連峰の写真をふんだんに掲載し、上高地・涸沢ルートや重太郎さんが開いた「重太郎新道」など穂高連峰に行くための道筋、登山に必要な装備なども解説している。英雄さんは「歴史だけでなく、穂高の魅力を楽しむための情報が詰まっている」と話す。

 記念品のスタッフバッグはナイロン製で、縦33センチ、横25センチ。色は黄、青、赤、オレンジの4種類で、11月上旬までの営業期間中、全宿泊者にプレゼントしている。

 2011年12月には英雄さんの長女の恵さん(28)が後を継ぎ、社長に就任した。英雄さんは「新たな社長やスタッフたちの手で、新しい歴史をつくっていってほしい」と話している。

写真説明:穂高岳山荘の歴史や現状をまとめた記念誌(写真上)。宿泊者に配っている90年記念のスタッフバッグ



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