信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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あんぜん登山の最前線 登山の疲れ、訓練で軽く
2013/07/30 10:05
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 県山岳総合センター(大町市)の安全登山講座の受講者を対象にしたアンケートで、7割の人が登山のための訓練をしている一方で、「登山後に体が痛くなるか」との質問に答えた人のうち8割が「痛くなる」と答えていることが分かった。専門家は、訓練内容や頻度が適切でない人が多いとみており、効果的な訓練の導入で筋肉痛などの疲労を減らすことが、遭難減少につながると指摘している。

 同センターは4〜7月に講座を受講した20〜60代の男女147人に登山に関するアンケートを実施。訓練について、(1)有無(2)内容(3)頻度(4)登山後に体が痛くなるか(5)痛くなる場所―の5点を聞いた。

 144人が回答し、訓練をしている人が約7割の105人いた。「登山後に体が痛くなるか」との質問には67人が答え、「時々」と「いつも」を合わせ痛くなる人が55人いた=グラフ上。痛くなる場所は脚47人、腰14人など下半身が目立った=グラフ下。訓練の種類は「歩く」57人、「走る」49人、「筋力トレーニング」47人の順に多く、頻度は週1〜2回が47人、週3〜4回が41人、毎日が14人だった。

 ヒマラヤ8千メートル峰を無酸素縦走し国体の県選手団のトレーナーを務める理学療法士の服部徹さん(43)=大町市=は「訓練している人が多く、熱心な様子がうかがえる」とする一方で、「訓練の内容や頻度がうまく設定されていない」と指摘する。

 服部さんは、平地を歩くだけでは筋肉への負荷量が足りないとし、登山には「ジョギングとスクワット(立った姿勢での膝の屈伸)」が効果的と話す。体力がない人は「速歩き」と「ゆっくり歩き」を交互に繰り返す「インターバル速歩」で基礎体力をつけてから、ジョギングへ移行する方法を提案する。

 歩き方は、歩幅を狭くして、後ろ脚に重心を置きながら前脚をそっと下ろすと「下りの際、衝撃が少なくて済む」と助言。「効率的な下り方の習得は、疲労を減らし転倒・滑落を予防する」という。

 訓練の頻度や内容は、個人の体力や目指す山の険しさによって異なる。同センターは今後、山小屋などの協力を得ながら一般登山者の調査をする方針だ。服部さんは調査結果を踏まえ、具体的な訓練メニューを示したいとする。

写真説明:アンケートに回答した県山岳総合センターの安全登山講座の受講生ら=大町市の北アルプス・七倉沢



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