信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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涸沢、いよいよ冬本番 角材と板で雪に備え「小屋閉め」
2012/11/06 10:27
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 穂高連峰の切り立った岩肌が雪化粧し、本格的な冬が到来した北アルプス・涸沢(松本市安曇)の山小屋は先週末で営業を終え、雪崩や雪の重みに備える「小屋閉(こやじ)め」の作業を行った。建物全体を板で覆い、客室内に天井を支える角材の柱を立てて補強。厳しい冬から小屋を守る作業に従業員らが汗を流した。

 標高約2300メートルの涸沢ヒュッテ、涸沢小屋ともに3日夜の宿泊で営業を終了。周囲の積雪は例年並みで、同ヒュッテ周辺で約30センチ、涸沢カール内の深いところでは1メートルほどあるという。涸沢ヒュッテは4、5両日、従業員が客室内に柱を立て、雪が入り込まないようにびっしりと板を張り、約20日間続いた作業を終えた。

 昨年夏から作業の調査をしている信大工学部建築学科の梅干野成央(ほやのしげお)助教(33)は4日、現場を歩いて作業を確認。調査によると、囲いに使う板は計1015枚、室内の柱は243本にも上る。

 材料は夏、登山者が休憩するために屋根の上に設けるテラスの木材にも利用される。梅干野助教は「囲いと建物との間に隙間を作って春に除雪しやすくするほか、雪崩の通り道にありながら、雪の衝撃や重みに耐えられるように補強しているのは長年の知恵」と驚いていた。

 同ヒュッテは、夏の好天続きで今シーズンは例年より約1割多い約1万6千人が宿泊。同ヒュッテの山口孝社長(64)は4日朝、最後の客たちに「よいお年を」と声を掛けて見送った。「小屋閉めは一足早く大みそかが来るようなもの。春にはまた元気に山に来てほしい」と話した。

写真説明:北アルプス・涸沢で板で建物を覆った「小屋閉め」の調査をする梅干野助教(左)ら=4日、涸沢ヒュッテ



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