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西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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思い詰まった西駒山荘見納め 来年度改築控え…看板外す
2012/10/10 10:18
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 中央アルプス将棊頭(しょうぎがしら)山(2730メートル)直下にある伊那市所有の山小屋「西駒山荘」が9日朝、今季最後の宿泊客を送り出し、看板を外した。老朽化のため市は来年度、改築を計画。1913(大正2)年の学校登山の遭難を教訓に造られた石室(いしむろ)と増築部分から成る現在の姿は見納めで、関係者は名残を惜しんでいた。

 「いろいろな方の思いが詰まった小屋。最初はそうでもなかったが(今は)ことしで見納めなんだなと思う」。8日夜、宿泊客と食卓を囲み、管理人の宮下拓也さん(36)はしみじみ語った。アルバイトをした信大時代を含め、同山荘に関わって17年。宿泊客は例年約500人だが、今季は800人近くが泊まった。

 「聖職の碑(いしぶみ)」で知られる13年の遭難の2年後、麓の住民らが造った石室の屋根には、当時の棟札や利用者の墨書が残る。市は改築で石室を残す計画だ。宮下さんは「小屋の由来である遭難防止対策と、主要ルートから外れた静かな山で登山の楽しさを伝えることを、これからも大切にしたい」と話していた。

写真説明:白鳥孝・伊那市長から取り外した看板を受け取る宮下さん(左)(写真上)。石室と増築部分(奥)から成る西駒山荘



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