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上高地をジオパークに 県内研究者ら登録目指し準備委
2012/09/29 10:07
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 北アルプス・上高地(松本市安曇)を世界ジオパークに―。上高地とその周辺の地質・地形の魅力を生かして観光を活性化しようと、県内の研究者らが登録を目指して活動を始めた。活動の主体となる準備委員会を設立し、幅広く協力を呼び掛ける計画。上高地を含む「飛騨山脈(北アルプス)」の登録を目指している岐阜県内の団体とも連携し、地域振興の起爆剤にしたい考えだ。

 ジオ(地球)パークとは、地質・地形を見どころとする地域を遺産として保存しながら、教育素材や観光資源として活用し地域振興につなげる取り組み。多くの地質遺産を含む、しっかりした運営組織と財政計画を持つ―などの条件を満たした上で世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)に申請し、登録されると名乗ることができる。

 登録を呼び掛けているのは信大理学部(松本市)の原山智教授(地質学)。信大山岳科学総合研究所(山総研)と松本市が、同教授らを中心に2008年から取り組んでいる上高地と槍(やり)穂高連峰の総合研究で、上高地の将来像を検討する中で、世界ジオパークに登録するアイデアが浮上した。

 「観光客は大勢来るが、短時間で帰ってしまう現状には、関係者も頭を悩ませている。上高地を深く知る滞在型の観光を確立する必要がある」と原山教授。支援している日本山岳会・山の自然学研究会の船橋明事業部長(神奈川県)は「上高地は火山や断層などジオパークの要素がそろっており、世界でも優れた地域」とみている。

 岐阜県高山市の観光協会や商工会も「飛騨山脈(北アルプス)」の登録に向け活動中。昨年7月に設立した準備委員会の長瀬英之委員長(高山市)は「上高地を含めてこそ飛騨山脈の位置付けが適切になる。長野県からも参加してもらい意見交換しながら進めたい」と呼び掛ける。

 原山教授は、ことしから宿泊施設や自治体関係者に協力を要請。今月上旬には山総研「友の会」が会員を対象に上高地で研修会を開き、原山教授が協力を呼び掛けた。上高地観光旅館組合の田川和夫組合長(大正池ホテル社長)は「観光客にはもっと滞在に時間をかけてほしい。ジオパークについてじっくり話を聞きたい」と前向きだ。

 12月には旅館や山小屋の関係者に呼び掛けて勉強会を開き、春までに準備委員会を設立したい考え。原山教授は「長野と岐阜で別々に取り組んでも魅力は半減してしまう。早い段階で一緒に取り組めるようにしたい」と話している。

写真説明:信大山岳科学総合研究所の友の会が、会員を対象に開いた研修会=8日、上高地



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