信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

中ア・南アの山小屋渇水 水確保に苦慮
2012/09/15 10:14
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 中央、南アルプスの山小屋が水の確保に頭を悩ませている。まとまった雨が降らず、沢や湧き水の水量が減っているためだ。伊那の8月の降水量は平年の28%の37・0ミリで、1993年の観測開始以来2番目の少なさ。9月も13日までに平年の69・0ミリに対し3・0ミリで、水枯れを懸念する声も出ている。

 中ア将棊頭(しょうぎがしら)山(2730メートル)直下の西駒山荘は、湧き水を山荘近くの水場まで引いている。管理人の宮下拓也さん(35)によると、お盆ごろから水流が細り、「ここまで細くなったのは2008年の夏以来」。山荘で使う水は水場からポンプアップしており、「とにかく早く雨が降ってほしい」。登山ルートの水場も同様といい、登山者に注意を呼び掛ける。

 南ア仙丈ケ岳(3033メートル)直下の仙丈小屋は、沢からポンプで水をくみ上げているが、このままでは水量が減りポンプが使えなくなるという。同小屋から標高が約300メートル下の馬の背ヒュッテ従業員も、湧き水枯れを懸念。「例年9月に台風が来て、水が枯れることは一度もなかった」と話す。

 県内の主要5観測点と比べても、8月の伊那は少雨が顕著だ。長野地方気象台によると、同月の県内では大気が不安定になって夕立が降るところもあったが、「伊那は夕立が少なかったのではないか」とみる。

 農作物では、上伊那農協が力を入れる白ネギの生育が進まず、出荷が遅れている。管内の白ネギの4分の1が持ち込まれる上伊那郡南箕輪村の選荷場では、当初予定の8月中旬より2週間ほど遅れて出荷が始まった。

 同郡箕輪町の沢川にある県営箕輪ダムでは、農業用水用の流量を増やした。県伊那建設事務所によると、現在の貯水率は94・7%。飲料用水に影響はないという。

 同気象台は、今後も県内は降水量が少なく、気温も今月末まで高めで推移するとみている。

写真説明:水流が細ってきた西駒山荘の水場



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