信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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北ア・雲ノ平山荘が植生保護へ 土壌流失対策で国事業活用
2012/09/03 09:29
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 北アルプス最深部・黒部川源流にある雲(くも)ノ平(たいら)(長野―富山県境付近の富山県側)の旧登山道周辺で、高山植物自生地の土壌流失が深刻化しており、現地の雲ノ平山荘が植生保護に力を注いでいる。2008年度から国の事業を活用し土壌を保全。本年度から3年計画でさらに範囲を広げている。

 雲ノ平は中部山岳国立公園の特別保護地区にある溶岩台地の草原で、面積約25ヘクタール。チングルマやミヤマリンドウなどの多くの高山植物が自生する。15年ほど前から木道が設置され始めたが、それ以前の古い登山道周辺では、雨などで土壌が流され、植物の減少を招いていた。

 同山荘は林野庁の事業を活用し、土壌流失が目立つ場所約1400平方メートルに麻のネットを張り、土壌を安定させる作業をした。国からの補助はネットなど資材代として、08年から3年間で約80万円。実際の作業はほとんど山荘のボランティアだ。

 山荘主人の伊藤二朗さん(31)によると、ネットで安定した土壌にコケなどが生え始め、植物が回復し始めているという。本年度からの3年間は、新たに約7750平方メートルを対象に保護していく。東京農大短大部環境緑地学科(東京)の下嶋聖助教とも協力し、回復状況の調査も実施。今後結果をまとめる予定だ。

 雲ノ平の古い登山道は、自然にできたため管理者が不明確な場合が多いという。伊藤さんは「山小屋が率先して作業をするしかなかった。山小屋が主体となった植生保護のモデルをつくりたい」と話している。

写真説明:土壌流失を防ぐネットを点検する伊藤さん=8月下旬、雲ノ平


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