信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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突然の落雷―身を守るには 識者に聞く
2012/08/21 10:08

 登山中の北アルプス槍ケ岳や、コンサート前の大阪市の公園、ランニング中の大津市など各地で落雷による死傷事故が相次いでいる。急激な天候変化による落雷事故から身を守るにはどうしたらいいのか。県山岳遭難防止対策協会講師の丸山晴弘さん(71)=長野市=と、気象・気候学を専門にしている信大教育学部(長野市)の榊原保志(やすし)教授(58)に聞いた。

<県山岳遭難防止対策協会講師 丸山晴弘さん>

 ―夏山の危険性は。

 落雷には一番の注意が必要。雷は周りよりも高い所、とがった所に落ちる。山はそういう場所が多い。安全な登山を心掛けるならば、天気予報のチェックは不可欠だ。私の場合、17、18日に奥穂高岳などに集団登山する計画だったが、大気の状態が不安定になるとの予報だったので中止した。

 ―落雷には前兆があるのか。

 山の天気は変わりやすい。登山する時には常に空の状況を観察して天気を予測すること。雷雨の場合、遠くにもくもくとした雲が白く光り輝いて見え、それが近くに来た時には積乱雲になっている。

 ―どうやって身を守ればいいか。

 山に登っても、天気次第では計画を変更して途中の山小屋に泊まるべきだ。携帯型のラジオも有効。雷雨が近づくとノイズが入るので分かる。

 ―実際に雷雨に遭ったらどうすればいいか。

 尾根は危険なので行かない。尾根にいる場合は少しでも低い所に移動する。移動できないようならその場でうずくまるのがいい。

<信州大教育学部 榊原保志教授>

 ―雷雨のメカニズムは。

 地表面が熱せられて上昇気流が生じ、積乱雲ができる。積乱雲内では氷滴が上昇したり重力で落下したりして帯電する。上空に寒気が流れ込むと、大気は不安定になり、より雷雨が発生しやすくなる。

 ―落雷の前兆は。

 雷を起こす積乱雲や(積雲が発達した)雄大積雲ができるような気象条件では、周囲が暗く、湿度が高くなっている。背が高い「入道雲」が出て、周りが暗くなってきたら注意した方がいい。

 ―落雷に遭いそうな時は。

 身に着けた金属製の物を外せば良いというのは迷信だ。ゴム長靴も安全ではない。自分が一番高くならないように、近くに高い樹木がある場合はそちらに移動する。木に落ちた雷が自分に向かってくる「側雷」に襲われることもあるので、2メートル以上は離れてほしい。

 ―長野県では、どういう場所で雷に遭いやすいか。

 まずは山。山以外にも長野県は田畑が多いので注意が必要だ。近くに建物がない時には車を探して中に入ること。車内にいれば落雷しても電流は地面に流れるので安全だ。


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