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外来植物分布、上高地で調査 環境省や信大がGPS活用
2012/07/31 09:47
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 外来植物の侵入、在来種との交雑などが問題化している北アルプス上高地一帯で、環境省松本自然環境事務所(松本市)と信大農学部(上伊那郡南箕輪村)などは今夏、衛星利用測位システム(GPS)付きデジタルカメラを活用した外来植物の分布調査に着手した。画像と位置情報を蓄積して地図化し、効率的な除去などに役立てよう―との初めての試みだ。

 同事務所によると、上高地一帯は観光客や登山者、砂防事業の工事用車両などの出入りが多く、外来種の種子が靴やタイヤに付着して入り込みやすい環境にある。上高地では現在、ニセアカシア(マメ科)、シロツメクサ(同)など約50種類の外来植物が確認されているが、正確な分布状況や場所はこれまで把握しきれていなかった。

 調査は、大正池から横尾の範囲で実施。同事務所の職員や信大の学生らが、同事務所や個人所有のGPS付きデジタルカメラを使い、外来植物を撮影する。画像データには位置情報も含まれており、写真データをインターネットの地図サイトに入力してまとめる。

 同事務所は本年度、景観を変えてしまうほど群生する危険性があるなどとして同省が「要注意外来生物」リストに掲載しているニセアカシア、セイヨウタンポポ(キク科)など計5種を重点的に除去する対象としている。調査結果を基に8月下旬以降、除去作業を始める。

 調査は毎年継続し、分布状況の変化を把握できるようにするという。

 調査に参加している信大農学部の渡辺修准教授=雑草学=は「上高地は外来種の侵入経路が多い」と指摘。「まだ在来種に影響が出るほどの分布ではないが、『要注意外来生物』は今除去すれば効果は高い」と話している。

写真説明:群生する外来種のシロツメクサを撮影するスタッフ=7月中旬、上高地バスターミナル



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