信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

山々への思い1冊に 霧ケ峰で山小屋営む手塚さん
2012/04/18 14:43
YAMA2012041800010501.jpg

 諏訪市郊外の霧ケ峰・車山肩で山小屋「ころぼっくるひゅって」を営む手塚宗求(むねやす)さん(80)が、山にまつわる思い出をつづった「諸国名峰恋慕三十九座の愛(いと)しき山々」を5月上旬、山と渓谷社から出版する。思い入れの深い県内外39の山を紹介。「山は登る人によってさまざまな魅力を見せる。私の経験が山の新たな側面を見つける手助けになれば」と話している。

 手塚さんはこれまでに20冊近い本を出版。霧ケ峰の動植物を中心に取り上げてきたが、「個人的な山の記録も、覚えているうちに残そう」と4年ほど前から各地の山の話を書きためてきた。北アルプスを中心に槍ケ岳、燕岳、御岳山など県内・県境の28の山と、富士山(静岡県・山梨県)や阿蘇山(熊本県)など県外の11の山を掲載している。

 八ケ岳については、第2次世界大戦の戦地から戻った兄が、新宿から古里に向かう列車の中で目にした瞬間に涙を流したとの話を紹介。「生きて帰ることができた」と話す兄の姿が印象に残っているという。その後、東京に出掛ける機会が増えた自身にとっても、帰路に見る八ケ岳の山並みは、信州の入り口と感じさせる特別な山だとつづっている。

 穂高連峰で地下足袋と草履で岩を登ったり、乗鞍岳で単独で残雪の中をスキーで楽しんだりと、半世紀に及ぶ自身の登山経験も紹介。高校時代に山岳部に誘った後輩が遭難死して、遺族と疎遠になってしまった話も記した。手塚さんは「50年、60年前の山登りの様子や、当時の人と山との関わり方にも思いをはせてほしい」と話している。

 B5判245ページ。1785円。県内主要書店で販売する予定。



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun