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浅間山噴火「系統樹」
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中ア「西駒山荘」改築計画 石室残して新小屋設計
2012/03/01 18:46
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 中央アルプス将棊頭山(しょうぎがしらやま)(2730メートル)直下にある伊那市所有の山小屋「西駒山荘」の改築計画で、市は、1913(大正2)年の学校登山の遭難事故を教訓に建てられた石室を残しつつ、新たな小屋を設計すると決めた。地域の歴史を後世に伝える狙いで、遭難から100年となる2013年度の建て替えを検討中だ。

 市観光課などによると、石室は遭難者の救助に向かった麓の住民らが1915年、現地の岩を割って築造。現在は西側に木造の増築部分があり、計約120平方メートルで40人を収容する。市は77(昭和52)年から3年間で大規模改修したが老朽化しており、市山小屋のあり方検討委員会は、2008年に早期建て替えを提言していた。

 御子柴泰人・市商工観光部長によると、新たな小屋は、市が連携協定を結んでいる信大の土本俊和・工学部教授(建築史)に設計を依頼。石室は休憩用に残し、冬期間は避難小屋として開放する。増築部分は柱や梁(はり)をできるだけ再利用して建て替え、宿泊用に使う。中央アルプス県立公園内のため、周囲の景観に影響しないよう、意匠などを県と協議する。

 市は、幕末から戦中までの建造物などを対象とする文化庁の「近代化遺産」への登録・指定も「研究したい」(御子柴部長)としている。

 遭難事故では、駒ケ岳(2956メートル)を目指した中箕輪尋常高等小学校(現上伊那郡箕輪町箕輪中学)の生徒や教師ら37人が暴風雨に遭い、11人が死亡。将棊頭山付近に「遭難記念碑」が建てられ、新田次郎の小説「聖職の碑(いしぶみ)」のモデルにもなった。


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