信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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北ア徳本峠の登山道整備 山小屋や地元関係者ら
2011/10/01 10:05
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 松本市安曇地区の島々と上高地を結ぶ徳本峠の登山道で30日、山小屋、自然公園財団上高地支部、市などの関係者が整備作業をした。自然災害で荒廃が進む場所は多いが、管理者の県の予算が付かず整備はままならない状況。江戸時代から使われ近代登山黎明(れいめい)期に数多くの登山家がたどった古道を守ろう―と、約10人が危険も伴う雨の中の作業に真剣な表情で取り組んだ。

 登山道は全長約20キロ。江戸時代、木を切るそま人が通り、日本近代登山の父と呼ばれるウォルター・ウェストンもこの道で上高地入りした。釜トンネルを利用する中ノ湯からの道筋が完成した昭和初期以降たどる人は減った。

 沢筋に築かれ、最近は局地的な豪雨で道が崩れたり、流されたり。ただ、管理者の県は「なかなか予算が出せず」整備は橋の架け替えなどに限られる。峠にある山小屋の従業員も3人ほどで手が回らない。

 2006年、市安曇支所に勤務していた奥原仁作さん(61)=現自然公園財団上高地支部職員=らが「このままでは廃道になる。山に思い入れのある人たちで守ろう」と呼び掛け、整備を始めた。毎年春秋2回行い、林野庁、環境省、県の担当者も参加している。

 30日は、上高地・明神から峠に向かい約45分歩いた斜面で作業。現場は約10年前に岩盤崩壊で道が流され、近くの沢筋の迂回(うかい)路は増水時に歩けなくなるほか、沢筋に迷い込んでしまう登山者もいる場所だ。奥原さんを中心に、元の道があった斜面で巨岩や倒木を取り除いたり、石で階段を作ったりし、約70メートルの区間を整備した。

 山小屋の支配人岩本正義さん(62)は「登山者の安全を守るためにも大変ありがたい」。奥原さんは「歴史を伝えるためにも残さなくちゃいけない。これからもみんなの力で続けたい」と話していた。



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