信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

燕山荘、親しまれ90年 主人「小屋の意義」今後も追求
2011/08/29 10:03
YAMA201108290139570148143246.jpg

 北アルプス・燕(つばくろ)岳(2763メートル)頂上近くの山小屋「燕山荘(えんざんそう)」がこの夏、創立90周年を迎えた。学校登山で地域に親しまれ、多彩なグッズを販売し、ケーキを味わえる「おしゃれな山小屋」として山岳雑誌の人気ランキング上位の常連になっている同荘。経営する赤沼健至さん(60)は「今後もここに小屋が必要とされる理由を考え続けたい」と意欲を新たにしている。

 前身の「燕(つばめ)の小屋」建設が1921(大正10)年。3代目の主人で92年から社長を務める赤沼さんによると、創立以来の利用者は、特権階級が楽しんだ時代、戦後からの復興の中でのレジャーブーム、中高年ブーム―とおよそ30年ずつの周期で変わってきたという。

 赤沼さんはほぼ毎晩、食堂に集まった宿泊客を相手に、山について1時間ほど話す場を設ける。「大自然の魅力や、安全に楽しんでもらうためのルールやマナーを伝えたい」との思いからだ。北アの尾根上では「10月から6月が冬山」で、雨や汗でぬれて風にさらされるのが最も危険なこと、生ごみを捨てるとネズミの餌付けとなり、キツネを誘って生態系を乱すことなどを訴える。

 山荘内が整理整頓され、従業員の親切な対応が徹底されているのも燕山荘の特色だ。「ルールやマナーをいくら説いても、山小屋が姿勢を示さなければ聞いてもらえない」と赤沼さん。ほかにも、初心者向け登山教室や自然観察会などを企画。毎年新しいデザインのTシャツやバンダナといったオリジナルグッズも販売しており、今後も登山者の要望を吸い上げる努力を続ける考えだ。



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun