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西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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南ア「携帯トイレ」普及へ 伊那市が国・山梨側と模索
2010/07/02 10:02
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 伊那市の白鳥孝市長は1日の定例記者会見で、南アルプス北部で環境負荷の小さいし尿処理を進めるため、山域での携帯トイレ普及に向けた取り組みを環境省や山梨県側の自治体などと模索していることを明らかにした。し尿をそのまま流す「地下浸透」方式の山小屋を減らすほか、登山者の休憩場所にもトイレを新設するかなどを話し合っていくという。

 市は、これまで地下浸透方式だった仙丈ケ岳の薮沢(やぶさわ)小屋で、登山者に紙シート製の携帯トイレを有料で渡し、使用済みを回収する方式を導入する。トイレ(小屋)の設置費用約50万円を本年度当初予算に計上し、9日に資材を運んで組み立てる計画だ。同様の方法は、10年ほど前から塩見岳の塩見小屋でも導入。馬ノ背ヒュッテも導入を検討しているという。

 市観光課によると、南ア北部では仙丈小屋や長衛荘のトイレが浄化槽方式だが、地下浸透式の山小屋もある。白鳥市長は会見で「(し尿処理に)もっと真剣に取り組んで負荷を小さくすべきだ、と環境省などと話している。山梨側、民間事業者にも参加してもらい、いい形をつくりたい」と述べた。

 駒ケ岳登山の休憩場所となっている仙水峠や、6合目の石室付近では、し尿が「野放し状態」でティッシュが散乱しているとして、携帯トイレ用のトイレを設けて下山時に北沢峠で使用済みを回収する構想も披露した。ただ、同省南ア自然保護官事務所は、自然公園内への人工物新設は「あまり望ましくない」とし、「今ある小屋のトイレの利用をまず進め、改善されなければ次の策を考えたい」としている。

 また、白鳥市長は「事業仕分け」の各省庁版である「行政事業レビュー」で、山小屋のトイレ整備への補助事業が「廃止」とされたことについて「環境負荷を減らそうと取り組み始めたばかりで困っている。山岳関係者から怒りの声が上がっている」と述べた。



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