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西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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無事故で開業30年 伊那の南アルプス林道バス
2009/10/01 10:11
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 伊那市長谷戸台口-北沢峠(標高約2千メートル)間約22キロを結ぶ伊那市営南アルプス林道バスが、1980(昭和55)年の運行開始から30年目を迎えた。30日には同市長谷で記念式典が開かれた。林道バスは無事故を続けており、式典に参加した関係者らは「今後も南アの自然を守り、安全な登山を助けたい」と気持ちを新たにしていた。

 この林道は、山岳観光と林業振興を目的として67年に建設に着手。工事中止を求める自然保護団体の活動もあり、工事を一時凍結したこともあった。工事完了後の80年に林道バスの運行も始まった。それ以来、4~11月に登山客らを運んでいる。

 林道沿いでは近年、ホテイランなどの高山植物がニホンジカの食害に遭い、植生が変わりつつある。一方、南アの一部が昨年、学術的に貴重な地質を観察できる自然公園「日本ジオパーク」に認定されるなど、南アを取り巻く状況は変化してきている。

 林道バスは北沢峠への重要な交通手段となる一方で、台風など自然災害に悩まされてきた。82年8月の台風では崩落が38カ所で発生し、20日間運休したこともある。土砂崩落を防ぐネットを張ったり、崩落個所に洞門を設けたりする対策を重ねてきた。

 昨年8月には利用者延べ100万人を到達。開業から林道バスの運転手として働いている西村茂さん(60)は「毎朝林道を点検し、運行に支障のある石などを取り除くなど安全には十分注意してきた」と胸を張る。

 保養施設「仙流荘」で開いた式典には、林道バス関係者のほか、国や県の職員ら約50人が出席。小坂樫男市長は「無事故でこられたのは関係者の努力のおかげ」と話した。

 市は南アの山々や植物の写真を使った絵はがき3千セット用意して、乗客に配布している。



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