信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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山とのつながり見直そう 11月に松本でセミナー
2009/01/13 09:36

 山と暮らしのつながりを見直そう-。信大山岳科学総合研究所(松本市)は今年、総合地球環境学研究所(京都市)と、「山と里の交流」をテーマに合同セミナーを松本市で開く。自然、人文、社会科学にわたる幅広い分野の研究を国内外で進める両研究所が協力。里山から標高3000メートル前後の山岳まで、山と人のかかわりを考え、山の価値を見直す機会にする狙いだ。

 信大山岳科学総合研究所の鈴木啓助所長は、山、里、海の水の循環や、木や山菜といった森林資源の利用などで山と里は古くから結び付いてきたと指摘。「信州の人にとっては『あるのが当たり前』の山が暮らしにどれだけかかわっているか、市民と考えるところから始めたい」と話す。

 合同セミナーは11月で、両研究所の研究員らが講演する計画。鈴木所長は、海外での研究も多い総合地球環境学研究所と共催することで「乾燥地域との対比など、より視点を広げられる」とする。

 信大山岳科学総合研究所は、学部を超えて山の成り立ちや人とのかかわりを研究しようと2002年に設立。研究を充実させるため06年に再編し、「地球環境共生学」や「山岳文化歴史」など6つの研究部門を設けた。

 現在は北アルプス上高地一帯で地質や生態系などを重点調査。ほかに木曽・御岳山の山岳信仰、飯山市小菅地区の里山活用や伝統文化、高齢者の登山など多様な研究が進む。セミナーで市民や研究者に取り組みを知ってもらうと同時に、総合的な「山岳科学」構築への一歩にする考えだ。

 総合地球環境学研究所は、大学共同利用機関法人「人間文化研究機構」の一機関。地球規模での環境問題解決を目指し、人間の活動が大気中の物質循環に及ぼす影響や、乾燥地域の農業に対する温暖化の影響の解明など、プロジェクトごとに国内外の研究者が参加している。05年から地域特性に応じたセミナーを各地で開いており、今回は信大側に開催を提案した。

 信大側にはセミナーを連続開催する構想もある。鈴木所長は「人間との関係で起きている問題点も知り、身近な山を大切にする機運を生み出せればいい」としている。



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