信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

松本 穂苅さんしのぶ
松本 穂苅さんしのぶ

「山の手帖2018」
「山の手帖2018」

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

浅間山噴火「系統樹」
浅間山噴火「系統樹」

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

冬の釜トンネル消灯 入山者の抑制へ環境省が県に要望
2008/12/24 09:54
YAMA200812240089290184391394.jpg

 松本市の北アルプス上高地に通じる県道上高地公園線「釜トンネル」の照明が今冬から消されている。写真撮影や散策で冬季に入山する人が近年増えており、入山者の安全や自然保護の観点から、「あまりに入山しやすい状況は放置できない」として環境省が照明を最小限に絞るよう県に要望したことが背景にある。現在の釜トンネル(延長1310メートル)が2005年7月に全線開通し、アクセスが容易になった冬の上高地の「保護」と「利用」の在り方が課題になってきている。

 環境省松本自然環境事務所(松本市)によると、スノーシュー(西洋かんじき)の普及もあり、近年は雪景色や静けさを求めて冬の上高地に入る人が増えている。旅行代理店などが募集するツアーも目立つようになったという。

 冬の上高地はバスターミナルや大正池など4カ所にくみとり式トイレがあるだけ。トンネルの上高地側の出口周辺では雪崩が発生する場所もある。上高地は国立公園の中で最も規制が厳しい特別保護地区に指定されている。同自然環境事務所は「衛生、安全面、植物保護の観点から冬の入山者の増加は好ましくない」とする。

 冬山エリアに入ることを知らせる意味も込めて、同自然環境事務所は照明を最小限にするよう県に要望。県松本建設事務所は今月5日から、非常電話など緊急の表示を除いて全面消灯に踏み切った。

 登山者であればヘッドランプを持参しており、消灯の影響は少ないとみられている。今のところ、同自然環境事務所などに一般の入山者から消灯についての声は寄せられていないという。

 ただ一方で、現トンネルの利用が進んでいる現状もある。地元の松本市上高地町会からは「登山者らの通行や災害時のために最低限の照明は残してほしい」との要望が県にあった。県松本建設事務所は近く、トンネル内の2カ所の非常駐車帯に限って照明を点灯させる予定だ。

 この県道は上高地に通じる唯一の車道で、車両の通行は4-11月に限られる。冬季は工事車両の通行や登山者のために、旧トンネル時代から県が照明を点灯。現トンネルは昨冬まで、上高地に向かって右側の照明の一部と非常駐車帯2カ所の照明を点灯してきた。現トンネルは、旧トンネルより傾斜が緩く路面が凍結しない上、照明もつくとあって冬の上高地へのアクセスが容易になった。


北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun