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信州の山小屋建築など評価―松本で山岳建築シンポ
2008/12/14 11:55
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 信大山岳科学総合研究所(松本市)は13日、山小屋など山岳地域の建築と景観について考える「国際山岳建築シンポジウム信州2008」を松本市の信大理学部で開いた。北アルプスや八ケ岳山麓(さんろく)などで山小屋や地域特有の建築物について調査している研究者らが、建物の価値や歴史的背景について報告。スイスの建築家による講演もあり、約六十人が聴いた。

 信大工学部建築学科助教の梅干野成央(ほやのしげお)さん(29)は、「日本アルプスにおける山岳建築の保存と再生」と題して報告。昨年、北ア・上高地周辺を散策して梓川右岸の「嘉門次小屋」や徳本(とくごう)峠の「徳本峠小屋」など大正・昭和期から残る木造の山小屋を目にした際の感動を「山の中に非常に質の高い建築物があることに初めて気付いた」と振り返った。古くから残る山小屋は、いろりを中心とした小さなスペースを次第に建て増してきたものが目立つ-と説明。文献から、1928(昭和3)年当時、徳本峠小屋ではコーヒーやサイダー、カルピスなど当時としては「ハイカラ」な商品を扱っていたと紹介した。

 スイスに留学経験のある筑波大大学院人間総合科学研究科研究員の樋口貴彦さん(32)=諏訪郡富士見町出身=は、茅野市など八ケ岳山麓に多くみられ、木材を横に組んで壁にして繭蔵や寒天蔵として使われた「板倉」について報告。「木材はすべて地元産のカラマツやアカマツ。地域の材料を工夫して使うスイスの山岳建築と共通性があり、まさしく山岳文化だ」と指摘した。

 11日は須坂市、12日は長野市でシンポがあり、松本が最終日。スイスの建築家アルマンド・ルイネッリ氏らの講演もあった。







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