信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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北ア山小屋で原油高に危機感 発電負担で宿泊料上げも
2008/09/18 10:14
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 北アルプスの山小屋で今シーズン、原油高の影響で発電機に使う軽油の価格が上がったため、宿泊料金を引き上げた山小屋が出た。多くは据え置いたとみられるが、「経営は厳しい」との声は共通する。これ以上の経営圧迫を防ごうと、長野、岐阜、富山3県の山小屋でつくる「北アルプス山小屋協会」(穂苅康治会長、約100軒)は今月上旬に開いた研修会で、使用した軽油に課せられる軽油引取税の免税をあらためて環境省に要望することを決めた。

 常念小屋では、4月下旬の営業開始から宿泊料金(1泊2食付き)を500円上げ、9500円とした。値上げは6年ぶり。同小屋ではバイオトイレや冷凍庫、室内灯などの自家発電用にディーゼル発電機を使用。年間の軽油代は、昨年に比べ約3割増の180万円近くになる見込みで、うち約2割が軽油引取税に当たるという。

 同小屋経営の山田恒男さん(75)は「小屋では24時間、電気が必要。軽油が使えなくなれば、仕事にならない。バイオトイレの使用にも影響し、環境への配慮もできなくなる」と嘆く。

 槍ケ岳山荘でも、年間の軽油代が昨季は約60万円だったが、今季は100万円以上になる見込み。そのため宿泊料金(同)を500円上げ、9000円とした。

 軽油引取税は都道府県が課税し、道路整備に充てる目的税。船舶など、道路と関係のない業種などでは免税が認められている。2006年、北アの山小屋関係者らが同省に初めて軽油引取税の免税を陳情。昨年3月には、県会で国に要望する意見書が可決された。

 総務省都道府県税課は「現時点で免税の扱いについて検討していない」としている。

 穂苅会長は「現状では高所の山小屋は軽油に頼らざるを得ず、税負担は重い。免税が難しいのであれば、軽油引取税を登山道整備に充ててほしい」と話している。



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