信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

松本 穂苅さんしのぶ
松本 穂苅さんしのぶ

「山の手帖2018」
「山の手帖2018」

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

浅間山噴火「系統樹」
浅間山噴火「系統樹」

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

夏山遭難83件、続く高水準 県警が初の「注意報」発令
2008/09/10 12:13
YAMA200809100083170103745265.jpg

 県内で今年7-8月に発生した「夏山遭難」は83件90人で、件数、遭難者数とも1954(昭和29)年に統計を取り始めて以来、3番目に多かったことが9日、県警のまとめで分かった。死者19人と行方不明者2人の計21人は、北アルプス西穂高岳で松本深志高校生らが落雷に遭った67年の25人に次ぎ、62年と並び過去2番目の多さ。中高年の遭難が目立ち、山岳関係者からは自重を求める声も出ている。

 地域課によると、過去最も件数が多かったのは昨年の91件(死者・行方不明者14人)、次いで2003年の87件(同12人)=グラフ。今年は昨年同期より8件減ったが、死者は7人増えた。

 件数と遭難者数は7月に39件43人と前年を上回るペースで推移し、県警は初めて「多発注意報」を出した。盆明けごろから天候が崩れ、8月19日に2人が巻き込まれて死亡した北ア白馬大雪渓上部の土砂崩落の影響もあり、登山者が減った。

 山系別では、59件61人が北アに集中。後立山連峰が28件30人、槍・穂高連峰が23件23人だった。死者19人のうち16人は北アで、昨年より10人も増えた。ほかは中ア5件5人、南ア4件4人、八ケ岳8件8人など。

 一方、40歳以上の中高年が遭難者の90・0%を占め、昨年の79・3%から10ポイント以上増えた。原因別では転・滑落が25件25人、転倒が24件24人。「体力の衰えや疲れからの遭難が目立った」という。病気も13件13人で、持病の薬を飲みながら登っていた例もあった。

 県山岳遭難防止対策協会講師の丸山晴弘さん(67)=長野市=は「『せっかく来たので』という思いや知識不足から、悪天候を無視したり、無理な行程を組んだり、病気を隠したりしてまで登山を強行するのは自殺行為だ」と、警鐘を鳴らしている。


北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun