信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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「槍の穂先」雷警戒 槍ケ岳山荘に安全支える警報器
2008/08/21 10:10
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 北アルプス・槍ケ岳(3、180メートル)直下の槍ケ岳山荘では、雷の接近を知らせる「襲雷警報器」が活躍している。周囲の山々より高く突き出した槍の穂先(頂上)は「落雷に遭いやすいと考えられる」と同山荘。山小屋での稼働は珍しいという装置が、人命と山荘の設備を守り、夏山の安全を支えている。

 警報器は長さ約80センチの鉄棒の先端にステンレス製の感知器が付いている。直径20センチほどの半円球状で、球面から伸びるとげのような突起が空気中の電圧の変化を感じ取り、山荘の食堂にある警報表示板に雷雲の接近を伝える。「25-30キロ以内に接近」の第1注意報、「10キロ以内に接近」の第2注意報、「5キロ以内に接近」の落雷警報-の3段階でそれぞれ異なる警報音が鳴る。

 「今年は特に雷が多いという印象はないが、警報が鳴り続ける日もある」と杉山徹支配人(40)。第2注意報や落雷警報が出ると、登山者に穂先へ登らないよう呼び掛け、衛星電話やインターネットへの被害を防ぐために山小屋の機器のケーブル類を外す。

 穂苅康治社長(59)=松本市=によると、警報器は1980年に導入、2000年に更新した。販売した都内のメーカーによると、ゴルフ場や工場、ロープウエー駅などに設置されているが、高山の山小屋での導入は少ないという。槍ケ岳山頂では96年に落雷で男性が死亡しており、穂苅社長は「今後も警報を山荘周辺の安全確保に役立てたい」としている。



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