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「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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槍ケ岳の診療所新しく 開設58年、夏山登山者守り続け
2008/06/06 10:11
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 北アルプス・槍ケ岳(3、180メートル)直下の槍ケ岳山荘に併設されている東京慈恵会医大(東京)の山岳診療所が老朽化に伴い、新築され、21日に松本市で祝賀会を開く。登山者の高齢化が進むなか、関係者は「今後も安心して槍ケ岳を目指せるように、診療所を運営していきたい」としている。

 1950(昭和25)年、標高3、060メートルの槍ケ岳山荘内に稜線(りょうせん)の診療所の先駆けとして開設以来、多くの登山者のけがや病気を診てきた。山荘社長の穂苅康治さん(59)=松本市=によると、開設当初は腹痛を訴える登山者が盲腸と分かり、食卓を台にして手術をしたとの記録も残る。

 その後、山荘東側に建てた旧診療所は2階建てで、突風による揺れが激しかった。同山荘が環境省の補助を受けて昨年9月に建て替えた新診療所は、木造平屋約30平方メートルで、診療室と、医師、看護師らの居住スペースがある。

 診療所には同大医師や看護師、学生らが交代で、毎年7月下旬から1カ月間、ボランティアで常駐。けがをした登山者に応急処置をしてヘリコプターで下山させたり、高山病で吐き気や頭痛を訴える人を休養させたりする。診療所と同大を結ぶテレビ会議システムもあり、処置に生かしている。

 昨年の利用者は計180人。穂苅さんは「下山させるかどうか、適切な判断を下せる医師がいる安心感は大きい」と話す。管理者の斎藤三郎准教授(54)は「診療機能に大きな変化はないが、診療所を拠点に中高年登山者のデータ収集や安全登山の呼び掛けなどに力を入れたい」と語る。

 また、穂苅さんが代表理事を務めるNPO法人「北アルプスブロードバンドネットワーク」(松本市)は8日、第3回の「北アルプス山岳功労賞」を同大と、燕岳に近い燕山荘で夏山診療所を開設する順天堂大医学部(東京)に贈る。松本市のまつもと市民芸術館で午後2時から開く授賞式では、診療に当たる医師らが体験を語るほか、山岳映画「上高地物語」を上映する。参加無料。申し込みは穂苅さん(電話0263・35・7200)へ。


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