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「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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南ア単独縦走に信大生成功 1日平均8時間歩き1カ月
2008/04/10 14:58
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 信大山岳部の正木喜啓さん(22)=松本市、理学部4年=が、2月中旬から1カ月かけて南アルプスを単独で縦走した。南アは、長野、山梨、静岡の県境に2500-3000メートル級の山が連なり、冬季の単独登山は危険と隣り合わせ。過酷な経験を振り返り、正木さんは「毎日毎日歩くことが想像以上につらかった。体力より、負けずに歩く精神力が問われた」と話している。

 2月16日、19日分の食料や燃料、テントなど約40キロの荷物を背負って山梨県早川町から入山。笊ケ岳(ざるがたけ)から農鳥岳、間ノ岳を経由し、13日目に北岳(3、193メートル)に登頂した。その後、塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、光岳(てかりだけ)と尾根伝いに歩き、静岡県側に3月18日に下山した。

 後半分の食料は、事前に途中の山小屋に荷上げしておいた。1日に平均8時間歩き、直線距離で約70キロを踏破。晴れた日が多かったが、強風で身動きが取れない日もあり、農鳥岳でテントが破損するトラブルにも見舞われた。

 荒川岳では「生命の危険を感じた」という。泊まる予定の避難小屋にたどり着く前に日が暮れた。尾根の岩場にはテントを張ることも、雪洞を掘ることもできない。テントと寝袋にくるまって一夜を過ごし、「不安と窮屈な体勢で午前1時から1時間ごとに時計を見て眠れなかった」。天候が良かったのが幸いした。

 山岳部のOB会員約10人が10年ほど前に冬の南アを縦走したと伝え聞き、「自分たちもやってみたい」と挑戦を決めた。しかし、準備をしていた昨年夏、4人いた部員が次々に辞め、正木さん1人だけに。一時は「単独では厳しいかも」と思ったが、あきらめず、2泊3日で冬山に登るなどして備えた。

 縦走直後はそれほど達成感はなかったが、OBに評価されて、実感がわいたという。「今回は歩きが主体で、技術的なレベルは高くない。今後は岩登りのような技術的なことを身に付けたい」。山岳部員を増やし、次は仲間と冬の北アルプスを縦走するのが目標だ。


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