信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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松本 山岳フォーラム
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県内唯一「全校登山」 大町高校、北ア山頂へ60年
2007/07/27 10:23
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 大町高校(大町市)は26日までの3日間、北アルプスへ「全校登山」をした。県内で同校だけが行っているといい、今年で60周年。「生徒が故郷の山に関心がなさすぎる」と始まり、卒業生や教員らが「困苦、欠乏に耐えて克己心を養ってほしい」と支えてきた。荒天で過去2年は中止が続き、3年ぶりとなった山行に、全生徒の9割に当たる440人が卒業生らと挑んだ。

 燕岳や唐松岳などを目指す全7コースの中から希望の山岳を生徒が選択。1-3年が一緒に登山隊を組み、卒業生らの指導で登る。県山岳総合センター(大町市)よると、全校生徒で行う学校登山は「全国でも大町高だけではないか」という。

 第1回は、前身の大町南高が発足した1948年。大町高100周年記念誌によると、山小屋の布団や枕の荷上げも兼ね、標高別の水温測定など観測調査活動もしたという。

 第4回の51年は2年生の男子生徒が谷に落ちて死亡する事故が起きた。全校登山の安全性に議論が集まる中、生徒からは学校の名誉回復や「経済的に登山ができる」などの理由で継続を求める声が上がり、当時の校長の「全校登山をやめたら、大町南高の生命がなくなる」との考えもあり、翌年以降も続いた。事故を機に、山岳部OBらが登山隊に加わり、生徒の安全を確保する体制も築かれてきた。

 第1回で「風速50メートルの突風とひょうに打たれた」との記録がある白馬岳コースには今年、男子生徒45人と卒業生3人、教員4人が参加。25日の白馬大雪渓の登坂中に雨が降り出し、26日は白馬岳山頂付近で、第1回の時のように強い横風とほおをさす様な雨に遭った。

 「卒業した後なら良かったと思うのかも」「もう二度と来たくない」と話す生徒もいる中、1年生の倉科雄太君(15)は前を歩く伊藤大介君(15)と励まし合いながら登坂。「入学する前から二人で大町高の全校登山にあこがれていた。仲間と支え合うことができた」と晴れやかな表情を見せた。

 白馬岳山頂では、強風に声を消されそうになりながらも、全員で校歌を合唱した。



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