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西駒山荘
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中ア・千畳敷付近の猿 2つの群れを確認
2007/06/12 10:54

 高山植物等保護対策協議会の南信地区協議会(事務局・中部森林管理局南信森林管理署)は11日、伊那市で開いた総会で、中央アルプス千畳敷付近の猿の生息実態調査結果を報告した。夏場、2つの群れが活動し、高山植物を少なくとも10種類食べていることを確認。植生を脅かすなどの被害はまだないものの、今後の食害拡大や登山客への危害などが懸念されるとした。

 県森林整備課によると、中アの猿の生態を調べた報告はこれまでにないという。同協議会は今後、高山植物保護指導員などが監視し、登山者が猿に餌を与えないよう注意するといった対応を取る方針。

 調査は南信地区協議会が、駒ケ根市立博物館の吉田保晴学芸員(52)に委託。昨年7月29日から10月22日まで、極楽平から西駒山荘にかけて実施した。

 その結果、千畳敷付近で50-70匹の群れ2つを確認。聞き取りなどから、6月下旬-9月下旬まで付近に出没していることが分かった。オヤマノエンドウやシナノキンバイなど高山植物10種について採食行動やその痕跡を確認。ほかの植物も食べているという。

 吉田さんによると、中アの猿は芽吹きを追って高山へ上がり、夏は稜線(りょうせん)近くに生息する。猿が人に慣れ危害を加える恐れのほか、「山ろくで増えている猿が高山に上がると、高山植物の植生への影響も心配」としている。



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