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遭難防止へ 健康管理の声掛け 蝶ケ岳の診療所学生
2006/08/18 14:56
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 標高約2600メートルの蝶ケ岳ヒュッテにある名古屋市立大学医学部夏山診療所の学生たちが、登山者に健康状態を聞く「声掛け」に力を入れている。昨年夏、近くでテント泊をした高校生が高山病が原因とみられる肺水腫で死亡したのがきっかけ。具合が悪くなった人を診るだけでなく、注意を促すことで遭難を防ぎたいとの思いからだ。

 「体に気になるところはありませんか」。ヒュッテのホールや外のベンチでくつろいでいる人に、学生が話し掛けた。血圧や血中酸素濃度を測り、異常があれば本格的な診察を受けてもらう。2年生の加藤智恵理さん(20)は「世間話もして相談しやすい雰囲気をつくるよう心掛けている」と話す。

 学生たちによると、診療所に来る登山者の異常で最も多いのは高山病。頭痛や吐き気を伴うが、高山病と気付かず、診察を受けない人が多いという。脱水症状もよくみられることから、「ビールは利尿作用がより働く。ビールを飲む前に、ほかの飲み物で水分補給をしっかりしましょう」と声を掛ける学生もいた。

 「入りやすい診療所だねと言われると、声掛けの成果を感じてうれしい」と加藤さん。血圧測定などを受けた登山歴15年の高田久子さん(57)=愛知県津島市=は「よほどのことがなければ診療所には入らないと思っていたけれど、これからは気軽に顔を出せる」と話していた。



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