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「山の手帖2018」
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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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高山病予防で初の調査 東京慈恵医大槍ケ岳診療所
2006/08/12 10:03
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 北アルプス・槍ケ岳山荘の東京慈恵医大夏期診療所が今夏、登山者を対象に高山病の発生要因を探る調査を初めて実施している。標高4000メートルに満たない国内の山で発生は少ないと考えられがちだが、診療所の受診者の多くが頭痛や吐き気など軽い高山病の症状を訴え、時には肺気腫といった重症例も。血液中の酸素濃度や山の歩き方などのデータを集めた上で、具体例を挙げて注意を呼び掛けたいと考えている。

 県内では、昨年8月に北ア・蝶ケ岳で大阪府の高校生が肺水腫で意識を失って死亡。近年は高山病の症状が出て自力下山できず、県の防災ヘリで救助される事例もある。

 山荘に隣接する診療所は標高約3000メートル。調査は診療所管理者の斎藤三郎医師(52)=分子免疫学=を中心に行っている。7月下旬から9月下旬まで約2カ月間、血液中の酸素濃度や血圧を簡単に計測できる機器、アンケート用紙を山荘の休憩所に設置。山荘利用者が自分で計測、記入して、回収箱に入れる。

 血液中の酸素濃度を示す酸素飽和度が80%以下だと高山病の症状が現れやすいという。アンケートでは酸素飽和度のほか、登山コース、休憩の頻度、水分補給の具合、普段の運動量、飲酒・喫煙の有無などを尋ねている。

 斎藤医師は「高山病の原因が高度の上昇に伴う酸素の減少であることは知られているが、同じ酸素濃度でも、発症する人もいれば平気な人もいる」とし、「登山やアプローチ中の行動が発症にどう影響するのかを浮き彫りにしたい」と話している。

 2000人分のデータを集めるのが目標。症状が現れた登山者と現れない登山者のデータの比較などをし、何らかの傾向が分かれば公表する計画だ。



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