信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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登山者見守り12年 東大涸沢診療所長の赤木さん
2006/08/04 14:59
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 北アルプス涸沢にある東大医学部涸沢診療所。今夏、所長を務める東大大学院医学系研究科の赤木大輔さん(32)=東京都文京区=は、学生時代からこれまで12年間、毎夏欠かさず同診療所で過ごしている。今年も4日間の診療所生活を終え、医師としてのやりがいを初めて感じた場でもある涸沢を後にした。

 同診療所は、東大医学部「鉄門山岳部」所属の学生やOBの医師が運営する。今夏は7月22日から8月20日まで。学生20人、医師25人が交代で3-5日ずつ詰め、急病人やけが人に対応する。例年、約90人を診療している。

 所長は常駐しないが、シーズン前や自分が下山した後にOBや学生と連絡を取り、要員確保や日程調整をする大切な役目を担う。「山が好きな人ばかり。みんな夏休みを返上して喜んで来てくれる」という。

 最も印象に残っている診療は、医師になって初めての夏だった1998年7月。両親と上高地から涸沢に向かっていた子どもが脱水症状で動けなくなったと連絡を受け、現場に駆けつけた。診療所で2日間点滴をし、命に別条はなかった。

 「脱水症状になるまで歩かせた両親に過失はあるが、一度でいいから子どもに美しい涸沢を見せたいという気持ちは、同じ山を愛する者として理解できた。医師としてのやりがいを初めて味わった」

 山から下りれば、東大病院で外科医として診察に当たる。冬山や岩場を登るのが大好きだが、「外科医の命である指を凍傷などで失うのが怖いので、無理はしない」。医師としての責任感をのぞかせた。



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