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松本 山岳フォーラム
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浅間山噴火「系統樹」
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「家型」守り続け 上高地「キャンプ場のシンボル」
2006/07/27 15:08
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 北アルプス上高地のキャンプ場、小梨平と徳沢で貸し出している三角形の「家型」テント。以前はテントの主流で登山にも多用された。今では組み立ての簡単さと軽さで普及した「ドーム型」を持ち込む人がほとんどだが、懐かしさから家型を借りる人も。従業員らはかつての「キャンプ場のシンボル」を守り続けている。

 河童橋から明神方面に数百メートル。梓川左岸の小梨平キャンプ場は松本市安曇地区の住民や同市が出資する会社が運営する。大小29張りの家型テントを常設。木造のキャビンも約80室ある。

 この家型テントは40年ほど前に購入。アウトドア人気で1980年代後半から90年代半ばには予約なしでは使えないこともしばしばだった。

 だが、近年は支柱が少なく素材が軽いドーム型を持ち込む人が増加。ピーク時の7、8月に約3000人いた家型の利用者はここ数年、500人前後だ。小中学生も最近はキャビン泊が目立つという。

 「キャビンに泊まるか、テント持参の人がほとんど。家型テントを好んでは使わない」と同社の上条充雄専務取締役(73)。梓川左岸の徳沢キャンプ場も事情は同じだ。

 ただ、家型はテントの原形とも言える歴史を持つ。登山用テントを製造するヘリテイジ(安曇野市)によると、70年に国内初のドーム型が発売される前は家型が一般的だった。「ビニロン」と呼ばれる化繊やカンバス地で作られている。重いが、丈夫で風にも強い。

 昔を懐かしむ中高年や外国人らには人気があり、上条さんは「『テント空いてますか』との急な問い合わせに応えるためにも、残していかなければ」と話した。


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