松本市安曇の安曇中学校と大野川中学校の1年生計19人は、27―29日に北アルプス奥穂高岳(3、190メートル)に合同登山する途中、涸沢カールでアルプホルン演奏と合唱を初めて披露する。24日、安曇中に両校生徒が集まり、最後の合同練習をした。
両校は5年前から奥穂高岳へ合同登山を続けている。登山家が奥穂高岳に初登頂してから100周年に当たる今年、記念演奏を企画した。
通称「昼寝岩」か涸沢ヒュッテで4曲を演奏する予定。大野川中生徒はアルプホルンで、地元の愛好家上田鉄治さん(60)が酸素の薄い高地用に作った低音が少ないオリジナル曲などを演奏。安曇中生徒は「あの鳥のように」などを歌う。
大野川中生徒は、小学6年生だった昨年から、地元乗鞍高原で親しまれているアルプホルンを練習してきた。「アルプホルンと山々が調和して響き合う演奏をしたい」と中村魁君(13)。安曇中の上条美香さん(13)は「ゆったりしたアルプホルンに合わせて歌うのは難しいけれど、めったにない機会なので楽しみたい」と話していた。
生徒たちは27日午後3時半ごろ涸沢に到着する予定。天気が良ければ同4時すぎから20分ほど演奏する。アルプホルンは当日、山小屋の資材とともにヘリコプターで運ぶという。