信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

「山の手帖2018」
「山の手帖2018」

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

浅間山噴火「系統樹」
浅間山噴火「系統樹」

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

松本 山岳フォーラム
松本 山岳フォーラム

「氷の土石流」一気に 山スキーでまた犠牲
2006/05/02 10:25

 1日、5人が巻き込まれ、3人が死亡する雪崩が起きた北アルプス針ノ木岳の針ノ木雪渓は、北アの白馬、涸沢と並び「日本三大雪渓」として知られる。山スキールートとしても人気だが、今年は残雪が例年より多いうえに、この日は大町市で7月上旬並みの23・3度まで気温が上がるなど、雪崩が起きやすい条件がそろっていた。

 巻き込まれた伊藤幸雄さん(53)ら4人は、「安全で楽しい登山」を掲げる登山家岩崎元郎さん(61)=東京=が主宰する登山学校「無名山塾」の卒業生。計画書によると、1日午前7時に登山口の扇沢に集合、雪渓を上り、山スキーで滑降する日帰りの日程だった。

 同じ卒業生で下山連絡先だった金沢和則さん(52)=東京=によると、4人は数年前から、雪がある時期はほぼ週末ごとに山スキーに出掛けていた。今回も「塾」の技術委員会に3月中に計画を打診し、4月10日に計画書を提出。委員会も4人の経験から「問題ない」としていた。

 ただ、29、30日に北ア唐松岳に登った岩崎さんは「今年は雪が多いので、雪崩にはくれぐれも注意するよう繰り返し言っていた」と話す。

 長野地方気象台などによると、1日午前は北海道付近の低気圧に向かって南から暖気が流入した。同日午前9時の天気図では、雪渓下部とほぼ同高度の上空1、500メートルの気温は10度と平年より高めで、風速は約20メートル。同気象台は「暖気が融雪を進めた可能性がある」とみる。

 救助に当たった大町署員の小倉昌明警部補(45)は「気温上昇と残雪を考えれば、当然警戒すべきだ。注意深い人なら行かなかったかも」。上空から周囲を見た県警航空隊の操縦士、高山徳恵警部(48)は「沢という沢に雪崩の跡がある」と話した。

 県警によると、現場の積雪は7、8メートル。今年は違う状態の雪の層が重なっており、雪崩が起きやすいという。今年に入って4月末までに県内で起きた山岳遭難は26件。昨年は1年間で1件しかなかった雪崩事故が6件発生し、4人が死亡、1人が行方不明、8人がけがをしている。



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun