信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

西駒山荘 荷下げ
西駒山荘 荷下げ

西駒山荘
西駒山荘


霧ケ峰
霧ケ峰

涸沢
涸沢

9件死者5人 10年で最多 八ケ岳西側 今冬の遭難
2006/04/12 09:58

 茅野署管内の八ケ岳西側で今冬発生した山岳遭難は9件で、死者5人、重軽傷者11人と、いずれも過去10年間で最多となった。遭難者はいずれも冬山経験者で、地元の山岳関係者らは「ベテランでも天候の判断などを慎重に見極めることが重要」と指摘している。

 今季の冬山シーズン(昨年12月―今年3月)の死亡事故は3件。硫黄岳南西側の赤岩ノ頭(標高2、656メートル)付近で2月11日に発生した雪崩で4人が重軽傷を負い、2日後に都内の男性が遺体で収容された。阿弥陀岳(2、805メートル)山頂付近では3月19日、凍傷などで動けなくなった都内の登山愛好グループ「東京アルコウ会」の3人が凍死。同岳北西の沢でも同月25日、千葉県の女性がアイスクライミング中に滑落し、登山用具が首に絡まって死亡した。

 1996―2004年度の冬季は、遭難件数は2―6件。死者は2000年度と01年度はゼロで、96年度の2人が最多。重軽傷者は1―5人。アイスクライミングや岩稜(がんりょう)の登攀(とうはん)中に滑落する事故が大半だった。

 アルコウ会の3人や千葉県の女性は登山歴が10年以上。アルコウ会の遭難は、天気の急激な変化が一因とみられている。県山岳協会の大西浩事務局長(46)=松本市岡田松岡=は「冬山登山は、わずかな状況判断のミスが遭難につながる」と指摘する。

 八ケ岳・赤岳などで山小屋を経営する藤森周二さん(41)=諏訪市渋崎=によると、登攀用ロープを使って登る上級者向けの岩稜ルートの登山者がここ数年増えているという。八ケ岳はふもとからのアプローチが短く、比較的短時間で山頂まで登れることや、携帯電話で救助要請ができるため、「ベテランでも、多少天気が悪い程度なら『登れる』と判断してしまうのではないか」と指摘している。



北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun