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西駒山荘
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霧ケ峰
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涸沢
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北アの遭難 昨年21件増 マナー低下指摘も
2006/04/08 10:44
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 北アルプスの山岳遭難防止対策協会と、大町、安曇野、松本の各署が7日までにまとめた昨年の北アでの山岳遭難状況によると、発生件数は104件で、前年を21件上回った。死者も20人で8人多かった。北ア北部地区遭対協と大町署は、北ア北部の遭難概況をまとめた冊子を作り、遭難の原因として、軽装備での登山や体力・技術の過信、登山計画書を提出しないといった「登山マナーの低下」を指摘している。

 大町署管内の北部では、前年より4件多い43件の遭難が発生。統計を取り始めた1954(昭和29)年以降では、2003年に次ぐ件数だった。遭難者は前年と同じ51人、死者が10人(前年比2人増)、けが人は26人(12人減)。

 遭難の原因は、転落や滑落が31人、病気6人、落石3人などだった。場所別では白馬岳周辺が9件と最多。遭難者の年代別では50代が3割を占め、7割は40歳以上だった。

 2人が死傷し、登山道が一時不通となった昨年8月の白馬大雪渓の土砂崩落では、10日間で警察官や遭対協などの延べ約150人が出動。この崩落の影響などで、登山者数は推計で、3・9%減の11万8000人という。

 安曇野市以南の南部では、遭難発生は61件で、前年より17件増えた。遭難者は66人で20人増。死者10人(6人増)、けが人43人(14人増)だった。推計で約15万人が登山に訪れた。安曇野署地域課によると、遭難が少なかった2004年より増えたが、おおむね平年並みという。

 遭難の原因は転落・滑落が目立ち、13人が尾根の縦走中にバランスを失い、10人が雪上で滑った。7人が病気、6人が道に迷った。遭難者の年代は、60代が16人で最も多く、40歳以上が7割余を占めた。遭難場所は、奥穂高岳(10人)、常念岳(9人)、北穂高岳、槍沢(ともに6人)の順に多かった。

 大町署などが作った冊子は、A4判25ページ。200部作り、5月の遭対協定期総会などで山岳関係者らに配って、事故防止に役立ててもらう。



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