
県警山岳遭難救助隊は、同隊の現役隊員やOB計37人の手記をまとめた「レスキュー最前線 長野県警察山岳遭難救助隊」(山と渓谷社刊)を出版した。山岳遭難救助の最前線で活動する隊員らが、活動への思いなどを写真を交えてつづった。隊長の宮崎茂男さん(50)は「山が好きな人やこれから登る人、その家族など多くの人に読んでもらい、遭難防止に役立ててほしい」と話している。
同隊は現在28人体制。遭難発生時の人命救助や捜索活動、登山者への指導やパトロールなどを担当している。
本は6章構成。隊員たちが新人時代の苦労話などを紹介している。活動歴18年の宮崎さんは豊科署(現安曇野署)勤務時代、北アルプス・穂高連峰の天狗(てんぐ)沢で男性2人が死傷した落石事故の救助活動中、転倒して仲間に助けられたことなどを書いた。遭難は「本人だけでなく、ときに家族の人生まで狂わせてしまう」と警告している。
隊員が北ア・涸沢に常駐したことし7、8月に記録した「日誌」も収録。「山ガールの遭難は少ない。基礎的な登山力がある人が多いのでは」など、隊員たちの考察も公開している。
四六判、286ページ。税込み1680円。県内や全国の書店で販売している。
【写真説明】隊員の手記をまとめた「レスキュー最前線 長野県警察山岳遭難救助隊」