
夏山シーズンを迎えた北アルプスの玄関口・上高地(松本市安曇)は22日、観光客や登山者でにぎわった。東日本大震災や6月の土石流災害の影響が心配されているが、この日の入り込みは例年並み。大自然を満喫する大勢の人の姿に、観光関係者は期待を高めていた。
この日、上高地は晴れ、河童橋から険しい穂高連峰を望むことができた。観光客は梓川べりで遊んだり、周辺を散策したり。チェコから観光で両親と来日したパベル・ヤロシャク君(9)、ヤン君(7)の兄弟は、初めて見るニホンザルの群れに「子ザルがかわいい」と喜んでいた。
北ア南部地区山岳遭難防止対策協会の上高地登山相談所によると、この日は例年並みの405人が登山届を提出して高みを目指していった。
河童橋近くの西糸屋山荘では3月の福島第1原発事故の後、欧米の登山客からキャンセルが相次いだ。上高地に通じる国道や県道で6月に起きた土石流災害の影響についても客から問い合わせが続いているというが、奥原宰(つかさ)社長(55)は「いつも通りの上高地です」と力を込めていた。
<本社が臨時支局>
信濃毎日新聞社は22日、北アルプスの上高地と涸沢(からさわ)に夏山臨時支局を開設しました。8月下旬まで両支局に記者を交代で派遣し、夏山の今を報道します。北アルプスに関する話題、情報をお寄せください(信濃毎日新聞松本本社報道部電話0263・25・2151、eメール m−houdo@shinmai.co.jp)。
県内の山岳や山小屋、登山情報は、インターネットの「信州山小屋ネット」(http://www8.shinmai.co.jp/yama/)でも紹介します。
【写真説明】観光客などであふれる北アルプス・上高地の河童橋=22日午後1時10分、松本市安曇