
この夏、伊那市長谷と山梨県の境にある北沢峠(2032メートル)へ向かう市営南アルプス林道バスの利用が増えている。運行期間(4~11月)の利用客が6年ぶりに前年を上回った昨年を超えそうなペース。運行する市南ア林道管理室は「厳しい暑さを避け、涼しさを求める人が増えている」とみている。
同市長谷戸台口から北沢峠まで22・6キロを結ぶバスの利用者数は、18日までに昨年同期を1627人上回る2万1152人。このまま推移すれば、昨年の4万4850人(前年比1215人増)を突破しそうだ。
管理室によると、梅雨明け前までは前年を下回るペースだったが、梅雨明け後は中高年や若い女性を中心に客足が伸びているという。19日に横浜市から北沢峠を訪れた会社員日向康人さん(22)は「下の暑さはひどい。山の涼しさを体感したい」と話した。
北沢峠の山小屋「長衛荘」によると、小屋を訪れる人の1~2割は売店の利用のみ。付近を散策して帰る人が目立ち、峠から南アの山域へ登山する人は増えていないようだという。
【写真説明】伊那市長谷戸台口で林道バスの発車を待つ観光客たち。利用者は増加傾向だ