
伊那市は、中央、南の両アルプスにある市営の山小屋で観測した山岳の気象情報を、携帯電話から見られるようにしたウェブサイトを開設した。これまでパソコン向けに情報提供してきたが、登山中に最新情報を確かめ、より安全な山行につなげる狙いだ。
中ア・将棊頭(しょうぎがしら)山の西駒山荘と、南ア・仙丈ケ岳の仙丈小屋に設けた機械で気圧や風向き、風速、気温、湿度、雨量を測り、無線LANで委託先の民間気象会社へデータを送信。同社がサイトに掲載する。サイト上では10分ごとにデータを更新。落雷の注意や翌日の天気などを知らせる同社の予報も載せている。
両小屋の指定管理者の伊那市観光株式会社によると、昨年の仙丈小屋の宿泊者は前年比315人増の3013人、西駒山荘は同75人増の457人。今季も天候に恵まれて客足は好調だが、同社は雷の多い午後にも登り続けたり、地図を持たなかったりと「知識や情報を持たない入山者も少なくない」と指摘。「気象情報も小まめにチェックしてほしい」としている。
市総務課は、山岳気象情報の携帯サイト(http://mt.gda.jp/)につながる2次元バーコードを載せたポスターを作り、南ア林道バス内などでPRしている。中アの登山口などへの掲示も検討中だ。
【写真説明】2次元バーコード付きで山岳気象情報の携帯電話用ウェブサイトをPRするポスター