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駒ケ岳の植生復元「手法に見通し」 森林管理局が報告
10年2月24日(水)掲載

 中部森林管理局は23日、中央アルプス駒ケ岳(2956メートル)の周辺で進めている植生復元事業の検討会を伊那市の南信森林管理署で開いた。2005年度に試行的に復元を始めた区域では、地面に植物の占める割合(植被率)が平均2・1%から4・6%に上昇し「手法に見通しが立った」と説明。参加者からは今後、山域全体で体系的に復元を進めるよう求める声が出た。

 登山者の踏み荒らしなどによる荒廃地の復元は、同局木曽森林環境保全ふれあいセンター(木曽郡木曽町)がボランティアらに呼び掛けて実施。昨年9月までに、土壌流失を防ぐための麻やヤシ繊維のマットを計6区域に敷いた。

 このうち、最初に敷いた天狗(てんぐ)荘北西の区域では、1メートル四方ほどに分けた計16区画で変化を調査。植被率は14区画で上昇し、最も伸びた区画は0・2%が15・0%になった。イワスゲやイワツメクサなどが増えたという。ただ、風雨のため砂が安定しにくい稜線(りょうせん)の近くでは、植被率は低いままだった。

 検討会には自然保護団体や市町村などの19人が参加。「復元が必要な個所はどのくらいあり、どこから手を付けるか計画が必要」との声もあり、同センター側は「長いスパン(期間)で方向性を定める必要がある」とした。

 


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