信大山岳科学総合研究所(松本市)は9月5日、国際シンポジウム「山岳植生と地球環境変動」を松本キャンパスで開く。温暖化など地球環境の変動や、それによる高山の植生への影響について、国内外の5人の研究者が講演。山岳環境の現状から地球規模での環境の変化を考える。
ウィーン大学からゲオルグ・グラバー教授とハラルド・パウリ博士を招く。グラバー教授は「グローバルな視点から山岳植生を考える」の題で、世界各地の山岳環境の植生について話す。パウリ博士は同大学が中心となって進める、山岳の頂上付近の植生や温度のデータを蓄積して地球環境変化の様子を探る試み「グロリアネットワーク」を紹介。2人の講演には日本語の通訳がある。
国内からは、静岡大の増沢武弘教授が富士山の永久凍土への影響と植生の変化、北海道大の工藤岳准教授が北海道・大雪山系での生態系への影響についてそれぞれ講演。同研究所の高橋耕一准教授は、樹木の成長への影響予測について話す。
司会を務める同研究所の佐藤利幸教授(植物進化生態学)は「山の頂上は人の活動の影響を受けにくく、地球環境の変化を忠実に表している。日本の温暖化の現状を世界と比較し、位置付けを知る機会にもなる」と話している。
午後1時~5時、理学部C棟2階大会議室。参加無料。問い合わせは同研究所運営支援チーム(電話0263・37・2432)へ。