
20日朝、窓越しに周辺を見ると、「白銀の世界」。山小屋の外の温度計を見ると、氷点下2度だった。赤岳(2、899メートル)と横岳(2、829メートル)は季節外れの霧氷に覆われた。
遠くに見える水田が朝日に光り、八ケ岳のすそ野は新緑が映えている。一方、標高2、500メートル以上の岩稜(がんりょう)は白い。初夏と冬の風景が目の前に広がって、しばし朝の仕事も忘れ、寒さに震えながら堪能した。
今年は雪解けが遅く、標高が高い樹林帯にはしっかりと雪が残っており、沢筋にも残雪が多い。登山にもピッケルやアイゼン(靴底に付ける金属のつめ)がまだ必要だ。それでも日々、雪解けが進み、八ケ岳にも遅い春がゆっくりと確実に訪れている。
(赤岳天望荘 藤森周二)
【写真説明】季節外れの霧氷で白く覆われた横岳。今年は雪解けが遅く、沢などにしっかりと雪が残っている