そば雑感
インターネットランキングの不思議
先日の新聞に、“「食べログ」でやらせ、39業者が順位操作”というショックなニュースが載りました(1月5日付信濃毎日新聞など)。私はすぐ、ああ、信州のそば屋でもありえる話かなあ、と思いました。
この「食べログ」に限らず、インターネットの中には食堂などのランキングが多く掲載されています。信州のそば屋に関しても、いくつかあるのですが。たまにそれ等を見ていて、不思議に思うことがあります。それは、あんなに不味い蕎麦なのに、どうして点数がいいのだろう、上位にランクされているのはおかしいじゃないか、と思う店が時々あるからです。
たぶん、その店のひいき客が好んで投稿する、点数を高く入れる、ということがあるからなのでしょう。そしてまた、他の場合でもよくあるのですが、自分が行った店が味がいいのだ、と思いたい、そういう心理を上手に利用しているのかな、とも思います。
そういう点では、インターネットを上手に使う店主が、こうした投稿やランキングに有利なのかもしれません。若いお客さんに頼んで、美味しいとか親しみがあるとかのイメージを積極的にネットに流してもらうと、その世界ではいい宣伝になるからです。
そして、今回のように、お金を使って組織的にランクアップを狙うとしたら、そうかもしれないなあ、とも感じます。
妙なところにお金を使ったから、そして客がたくさん来るようになったからもういいか、と品質を落としたらしい店も見かけます。店の様子を時間をかけて見ていると、たとえば、最初に名前を売ってしまった方が勝ち、という大きな店が、だんだん味を落としていくのがわかって悲しくなることがあります。それらはだいたい、地元の蕎麦好きのなじみ客が離れているなあ、と見えるものです…。
おそらくは、インターネットの世界のランクより、やはり本当の口コミの方が信じられるのでしょう。自分の味の感覚を信じている人、あるいは接待のように他人を案内してみてがっくりきた人、などが、口コミでひそかに店の評価を伝えていくような気がします。そうしたひそひそ話を、時々聞くことがあります…。
先日入った近所の店で、店主(職人)から「ゆで方はどうですか、固いですか?」と聞かれました。珍しいことを言うなあ、と思いました。この店にはごくたまにしか来ないので、常連というわけではありません。ほとんど会話をした覚えが無かったからです。
急に言われて困ってしまい、私はうまく答えられませんでした。せっかく店の人が工夫して出してくれるので、その味をまず味わうのが礼儀かな、と普通は思ってますし。ゆで方をいろいろ言うことなど考えてもみなかったのです。だから、この話題から他へも話がころがるかというと、そうでもなくて。恐らくは私は、店主の期待する答えを言わなかったので、あまり先へと進まなかったのでしょう。
そういえば、そのちょっと前に、「蕎麦をほめなくていいよ」と言われた店を思い出しました。「どうせ味などわかりはしないだろうから」という雰囲気です。確かに、決まりきったほめ方で単純に旨いとか喉ごしがいいなどと言われても、この客は蕎麦の味がわかっているのかしら、と疑う店主も居るはずです。かといって、あまりに自信たっぷりだと、こっちがちぢこまってしまいますが。
とはいえ、たいがいの店主は、店の蕎麦の味をほめてもらいたい、他へ言いふらして宣伝になればうれしい、と思っているはず。そうしたことを背景に起きた(表面化した)“事件”だとも言えます。
その後、また別のサイトでも“やらせ”があったというニュースが流れました。これらを、いくら「けしからん」と批判しても、また起こるにちがいありません。
結果的には、こうしたリストは、あまり信用しない方がいいのでしょう、きっと。
この「食べログ」に限らず、インターネットの中には食堂などのランキングが多く掲載されています。信州のそば屋に関しても、いくつかあるのですが。たまにそれ等を見ていて、不思議に思うことがあります。それは、あんなに不味い蕎麦なのに、どうして点数がいいのだろう、上位にランクされているのはおかしいじゃないか、と思う店が時々あるからです。
たぶん、その店のひいき客が好んで投稿する、点数を高く入れる、ということがあるからなのでしょう。そしてまた、他の場合でもよくあるのですが、自分が行った店が味がいいのだ、と思いたい、そういう心理を上手に利用しているのかな、とも思います。
そういう点では、インターネットを上手に使う店主が、こうした投稿やランキングに有利なのかもしれません。若いお客さんに頼んで、美味しいとか親しみがあるとかのイメージを積極的にネットに流してもらうと、その世界ではいい宣伝になるからです。
そして、今回のように、お金を使って組織的にランクアップを狙うとしたら、そうかもしれないなあ、とも感じます。
妙なところにお金を使ったから、そして客がたくさん来るようになったからもういいか、と品質を落としたらしい店も見かけます。店の様子を時間をかけて見ていると、たとえば、最初に名前を売ってしまった方が勝ち、という大きな店が、だんだん味を落としていくのがわかって悲しくなることがあります。それらはだいたい、地元の蕎麦好きのなじみ客が離れているなあ、と見えるものです…。
おそらくは、インターネットの世界のランクより、やはり本当の口コミの方が信じられるのでしょう。自分の味の感覚を信じている人、あるいは接待のように他人を案内してみてがっくりきた人、などが、口コミでひそかに店の評価を伝えていくような気がします。そうしたひそひそ話を、時々聞くことがあります…。
先日入った近所の店で、店主(職人)から「ゆで方はどうですか、固いですか?」と聞かれました。珍しいことを言うなあ、と思いました。この店にはごくたまにしか来ないので、常連というわけではありません。ほとんど会話をした覚えが無かったからです。
急に言われて困ってしまい、私はうまく答えられませんでした。せっかく店の人が工夫して出してくれるので、その味をまず味わうのが礼儀かな、と普通は思ってますし。ゆで方をいろいろ言うことなど考えてもみなかったのです。だから、この話題から他へも話がころがるかというと、そうでもなくて。恐らくは私は、店主の期待する答えを言わなかったので、あまり先へと進まなかったのでしょう。
そういえば、そのちょっと前に、「蕎麦をほめなくていいよ」と言われた店を思い出しました。「どうせ味などわかりはしないだろうから」という雰囲気です。確かに、決まりきったほめ方で単純に旨いとか喉ごしがいいなどと言われても、この客は蕎麦の味がわかっているのかしら、と疑う店主も居るはずです。かといって、あまりに自信たっぷりだと、こっちがちぢこまってしまいますが。
とはいえ、たいがいの店主は、店の蕎麦の味をほめてもらいたい、他へ言いふらして宣伝になればうれしい、と思っているはず。そうしたことを背景に起きた(表面化した)“事件”だとも言えます。
その後、また別のサイトでも“やらせ”があったというニュースが流れました。これらを、いくら「けしからん」と批判しても、また起こるにちがいありません。
結果的には、こうしたリストは、あまり信用しない方がいいのでしょう、きっと。
… 2012年02月06日・記| trackback (0)
