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ソバ芽の乳酸発酵で高血圧が低下 信大准教授が確認
2012/01/04 09:18
乳酸発酵させたソバの若芽の赤い上澄み液を取り出す中村准教授

 木曽地方に伝わる漬物「すんき」のように乳酸発酵させたソバの若芽に、高血圧に効く降圧作用があることを、信大農学部(上伊那郡南箕輪村)応用生命科学科の中村浩蔵准教授(43)=食品分子工学=が、ネズミを使った実験で確かめた。発酵によってできる成分が、高血圧のネズミの血管収縮を妨げるとともに、血管を拡張させるという。今後、ヒトへの応用を研究し、機能性食品や特定保健用食品の開発、実用化を目指す。

 ソバの実に含まれる物質「ルチン」には血圧を下げる効果があるとされるが、葉や茎は研究されてこなかった。中村准教授は、葉の食べ方として、血圧を上げる塩を使わず、カブなどの葉を植物性乳酸菌で発酵させるすんき漬けに着目した。

 実験では、発酵を促す乳酸菌として、一般的な漬物などに多く含まれる乳酸菌「ラクトバチルス・プランタラム」を使用。ソバの若芽を発酵させ、赤い上澄み液(発酵キョウバク)を採取した。交配で高血圧にした実験用のネズミに、体重1キロ当たり0・01ミリグラムを口から投与。水を与えたネズミと比較し、24時間の血圧の変化を調べた。

 9時間後、水を与えたネズミは最高血圧が7・9ミリHg(1ミリHgは高さ1ミリの水銀柱が与える圧力)、最低血圧は8・9ミリHg下がった。一方、発酵キョウバクを与えたネズミはそれぞれ30・1ミリHg、23・1ミリHgと大幅に低下。ヒトの高血圧症治療に用いられる薬剤「カプトプリル」を与えたネズミと比べても、少量で高い降圧効果が得られた。

 中村准教授によると、一般に血圧上昇には、血管の収縮に働く酵素を作り出す「アンジオテンシン変換酵素」(ACE)が深く関係している。発酵キョウバクを与えて6時間後に取り出したネズミの臓器を調べると、心臓でACEの働きを妨げる効果がカプトプリルよりも強く、肺や胸部大動脈でも少量で効果のあることが分かった。

 また、高血圧のネズミの胸部大動脈から直径2〜3ミリの血管を切り出し、発酵キョウバクを少量ずつ加えると、そのたびに血管の拡張が認められた。カプトプリルを加えた血管はほとんど拡張しなかった。

 中村准教授によると、発酵前のソバの若芽には血圧を下げる効果はほとんどない。発酵キョウバクの成分を分析し、発酵前にはなかった新たな数種類のペプチド(アミノ酸の結合体)とアミノ酸を確認、アミノ酸配列も解析している。正常な血圧のネズミに発酵キョウバクを与えても、血圧を下げる効果はほとんど見られなかったという。

 中村准教授は「地域の伝統食に効能があると実証できた。さらに詳細なメカニズムを解明し、食品開発を通じて世に出していきたい」と話している。


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